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サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

金管なんでも相談室【感想その1】「高音で重心が上がってしまう」2017年6月25日

先日、都内の音楽スタジオにて「サトウトクヤの金管なんでも相談会」を開催しました。

 

今回はあえてブログでは告知せずメルマガにて先行告知ツイッターで細々と告知していました。今までの講習会と違い少人数での開催となりましたが、その分1人に割く時間も多く、とても内容の濃い講習会になりました。

 

当日は朝から雨で、人身事故で電車が遅れるといったトラブルもあったのですが、なぜか今までで一番落ち着いていました。力を入れずとも自分の声は通り、参加されてる皆さんの様子も把握でき、終始リラックスしていていました。ノープランで挑んだお陰かもしれません。

 

当日の様子を少しと、参加者さんの感想を一部ご紹介します。

 

 

Facebookページ「STp:サトウトクヤとトランペット」はこちら

 

 

高音になると重心が上がってしまう

参加者さんの共通するお悩みは高音でした。もちろん人によって起きている事とアドバイスは違うのですが、高音になると重心が上がってしまう事を気にしている人は多いですよね。

 

重心が上がっている(と感じる)という事は、ずばり力んでいるからです。人によっては違う意味で「重心を下げろ」と言っているかもしれませんが。僕はそう解釈してます。

 

 

皆さんにはまず普通に立ってもらい、体全身にギュっと力を入れてもらいました。肩から腕、胴体から太ももふくらはぎをギュっと・・・気付く人はこの時点で身体が浮く、重心が上がる状態を感じるかと思います。

 

そしてそれをやめる、だらーんと解除するとまた重さが戻ってきます。筋肉で持ち上げるのでなく、骨で立つ意識をすると今度はさっきとは違う本当の意味での重心が上がる感じがやってきます。でも慣れないと感じ取れないかもしれません。アレクサンダー・テクニークではそれに近い事をやってると僕は解釈します。

 

重心についてはこちらも、もう1つ新しい記事書く予定です、新しい記事の方が分かりやすいかも?お待ちください。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

Mさん 高音で力む、重心が上がる

大学生で普段は吹奏楽で演奏されています。

高音への苦手意識、重心が上に上がる事について悩まれていました。今回紹介する内容は文章だと長いですが、実際は20分でした。

 

まず立奏でスケールをいくつか吹いてもらうと確かに(いわゆる)重心が上がる状態になっていました。でもここで脱力してと言っても意味は無いと思います。高音を出すために必要な事が少し足りていなかったので、重心を上げる(力む)事でカバーしていただけなので。何が足りないのか、何が邪魔してるのかを見つけます。

 

気になった点はアンブシュア姿勢脚の開きの3つ

比較対象が多いとどれが良くてどれが悪いのか分からなくなるので、座らせて脚の開きを条件から外します。アンブシュアはそのままで姿勢がどう影響を与えているか確認します。

 

 

実験1、本当に立ち方が音に悪影響を与えているか「座奏」で調べる

ここで新しい姿勢を提案しても、身体の勉強をしている人でない限りは上手く行かないと思います。なのでイスに座って背もたれに寄りかかりながら吹いてもらいます。体重を背もたれに預け、これで姿勢をリセットします。

 

♪~響きが増えました、スタジオ内の反響がふえました。

(ちなみに早めにお越し頂いていたので最初の時点で音出しは十分されていました)

 

「さっきよりはちょっと良くなったかなって気がしました。」

「(音がハッキリしたのには気付きましたか?)はい」

でも口が気になる気がします。唇が少し閉まってしまったような・・・」

 

 

口が気になるようになったのは問題が1つ解決されたからです。注射の痛みを紛らわすために足をつねる、なんてした事あるかもしれません。

足をつねれば注射の痛み(口の違和感)は感じ難くなりますが、足をつねる事(無理な姿勢)をやめるとまた注射の痛み(口の違和感)により気付くようになりますよね。

 

実験の結果、姿勢が音に影響を与えている事が分かりました

でもすぐには姿勢にアプローチしません。立奏だと脚の開きという条件が増えるので座奏のままアンブシュアにアプローチします。

 

 

実験2、アンブシュアにアプローチ

トクヤ「高い音に行くにつれて、マウスピースを下唇にも密着させてみるとどうでしょう?」

※人によって密着させる方向は様々です、Mさんにとって良いのが下唇でした。

 

♪~響きがさらに増え、音も柔らかくなりました。

Aメジャー(実音G)のスケール

ラーシドレミファソラーソ(ファソ)ファミレドシラー

(1番でひっくり返ってソが出た)

 

「おお、さっきよりも大分よくなりました

「(違和感とかは?)結構なくなりました」

「上の歯が出ているので、前から上だけに当たりやすいなとは自覚していましたが・・・スッキリしました(笑」

「(重心が浮く感じは?)さっきより大分楽になりました

 

マウスピースを密着させる事の重要性を説明、詳しくは次回の相談会にて!

もしくはブログに書くのを待っててください(書こうと思ってはや2年)

 

僕が感じたアンブシュアの違和感も音に影響を与えていた事が分かりました。

 

 

実験3、脚の開きは本当に音に影響しているのか検証

ぼく「脚を結構開いて立っていますが、何か意識されてますか?」

Mさん「もう少し身体を広く使う方がいいかなと思って・・・」

 

座奏である程度良くなって来たので、脚の開きが本当に音に影響を与えているのか検証するため、脚の開きはさっきと同じで吹いてもらいました

 

♪~ 響いてますし慣れてきたのか音も明るくなってきてます。

「最初の立奏時よりは大分吹き易いですが、座奏で最後に吹いた時とあまり変わらない気がします。」

 

 一番最初に足の開きがちょっと広いと思っていましたがMさんには吹き易い足の幅なのかもしれないと思い、最初に実験1,2を行いました。その結果座奏時でズムーズに吹けるようになり、座奏時の吹き方のまま立奏でも吹けるようになった事が分かりました。

 

ですが、何も考えなければ座奏時より立奏時の方が息を使いやすくなるはずなのに、あまり変わらないとの感想。また僕自身もっと良くなる気がしたので、足の開きを肩幅くらいに閉じてもう一度吹いてもらいました。

 

♪~音のハリ、輪郭がよりハッキリしました

先ほどまでAメジャーでは何回かひっかかっていたのが一回で吹き切れ、Bメジャーもスムーズに吹けてしまいました。

 

「さっきよりは吹き易いです」

 

僕が見た感想としてはお腹が使われ始めました。

肩幅以上に開いて吹いた時に少し不利な姿勢、筋肉の頑張りで立っているのが見えました。もちろん足を開いても自由に吹ける人はいますが、少しクセになってるかもしれないので、慣れるまでは肩幅ぐらいに留めるのが良さそうですね。

 

どんな脚の開きでも吹ければ良いと思いますが、吹き易さは人それぞれですね。肩幅くらいにといっても人によっては広過ぎたり、狭かったりするので実際に見ないと分かりません。

 

 

実験4、○○の筋肉を使って高音を吹く

最初に気になった3点は予想通り改善されましたが、更に良くなる気がしたので追加でアドバイスです。どの筋肉かは秘密です!

 

○○の筋肉は呼吸筋とは直接関係ありませんが、「○○の筋肉が高い音を手伝ってくれる」と思って吹いてみてください。

 

♪~Gメジャーの時点でキラキラ~と良い音で吹き始め、A、B、Cスケールもスルって吹けてしまいました。ハイCも力強かったです。

 

 

重心が上がるのはただ力んでいたよりも、マウスピースの密着が足りなかった、足が開き過ぎていた、体重を骨でなく筋肉メインで支えていた(本当に必要な支えが足りなかった)からだと思います。だから他で頑張っていたんですね。最後の方は重心が上がるのも、立ち方の違和感も無くなっていました。

 

 ここまでで所要時間は20分。

 

 

他の参加者の感想

どんどん音が良くなっていったのが分かりました」

「自分も高音で密着が足りない感じがするので、見ていただけですが自分にも使えるな~と思いました。凄く良かったです。」

 

グループレッスンでは一見自分には関係ない悩みでも、役立つ情報を得られる、自分にもあてはまるんじゃないか?って感じで学びに繋がる事が多いですね!見てるだけで勉強になります。

 

 

こんなに詳しく書いていいの?と思われるかもしれませんが、恐らく読んだだけの人が真似しても上手くいかないと思います。実際にその場で体験した、目で見た人だからこそかなと思います。なので他のAT教師もけっこう詳しく書いてますね。

 

これを見てすぐにピンと来た、なるほどと思えた人達は既にある程度吹けていると思います。そして、そういう人達はこれとは違う方法で吹いているので直接的なメリットはあまり無さそう。

 

 

Mさんの感想、アンケート

大学生(10代)

トランペット 楽器歴9年

吹奏楽

 

普段の悩みとして「息漏れ、上半身が閉まっているように感じる。など」がありました。

 

今回参加して「先生からの指摘で少し吹き方を変えただけで音の音圧や音色まで変わるだけでなく、音域も広げることが出来ました。」

 

普段の悩みについてはアンブシュアの形成までの時間とブレスに関してのレッスンをして頂き、今まで自分の思う音が出せないことが多くありましたが、改善した結果自分の出したい音が出るようになってきました。」

 

「高校の後輩」にトクヤさんのワークショップ、レッスンを勧めたいです。

 

サトウトクヤってどんな人でした?「優しくてとても気さくな方でした。教え方もとても丁寧に親切に教えてくださいました。」

 

紹介していませんが少人数で時間もあったため、高音へのアプローチ以外にも幾つか見ましたが大分変化がありましたね。

僕は吹奏楽自体あまり詳しくないのですが、僕でも知ってるくらい有名な強豪校出身の方でした。リップスラーも音色もしっかりしていた流石だなと思いました。強豪校だと色々あるみたいですが良い演奏の場がたくさんあるのは経験になるので羨ましいです。

 

ご参加ありがとうございました!

 

長くなったのでその2に続きます。

 

 

 

過去の講習会の様子

tokuya-tp.hatenablog.com

 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

tokuya-tp.hatenablog.com

www.reservestock.j最近メルマガ配信してませんが、ごくごくごくごくたまにお得情報が行きます。

この講習会もメルマガで先行告知しました。