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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

ATと体の事WS2015 体験レッスン5「やっとハイDが出るようになったんです。」←ハイF出ました。

ハイノート 呼吸・ブレス 姿勢・構え方 レッスンの様子・読者さんのご質問

体験レッスンその5、トランペットの佐藤未歩さん(武蔵野音大)の体験レッスン。

 

ワークショップで体験レッスンの時間を長く設けていたので、佐藤さん二回目のレッスンです。

(1レッスン分の参加費で講義だけでなく2回もレッスン受けられるのはこのWSだけ!笑)

 

 一回目の体験レッスンはこちら

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

 

吹いてる時に楽器と首が別々に傾く

以前伴奏をお願いした方に

「首はこっちに傾いて、楽器が逆に曲がるのが気になる。」

「高音で音色が固くなって響かなくなるのはそのせいなんじゃない?」

とアドバイスをされました。

 

最近鏡を見ながら吹いていたら、肩腕だけ使って無いように見えて、意識的に使うようにしたら楽器も自分も曲がらなくなってきたんですが、音色は改善されなかったんです。

何気ない事でもアドバイスをしてくれるのはありがたい事ですね。

何事も実験、鏡は「なぜ?」を解決するのに使えるツールの1つだと思います。

なぜこの動きが起きたのかは後述。

 

 

上体が後ろに反る

前に出てきてもらい実際に立奏で吹いてもらいましたが、その動きよりも胸椎から上体が後ろに反ってる動きが気になりました。

 

もしかして楽器の上下の角度で気にされてたりしますか?

「そんなには気にしていないです。」

なるほど。では向かいにあるイスにかかっているご自身のコート向かって吹いてもらっていいですか?

 

→響きが増え、音に奥行きが増えました。

「息の向かうところが『ここに行けばいいんだ、ここに向かって息を入れよう』みたいな感じがありました。」

ガイドというか、吹き易いような感じでしたか?

「はい!息がどんどん入っていく、無理に押し出すような感じではないです。」

上体が反るのをやめたので、呼吸筋がブレスのために働き易くなりました。

 

 

音色が悪いのがコンプレックス

音も結構変わりましたよ、響きが増えましたね。

(間髪いれずに)音色が悪いのがコンプレックスで、悪い悪いって言われてそれがイヤで・・・」

(えー、凄く綺麗な音なのに)

 

先生とかに?

「いえ、先生は音色良いよって言ってくださるんですが、先輩や同級生に言われたりします。」

んー?(笑)

(もしやこれは音大あるある?(笑)この場では言及しませんでしたが。)

 

他の参加者「別に悪くないと思いますよ(笑)」

自分の音が嫌いという方は多いですが、実際は汚くない、悪くない事が多い気がします。音色が悪いと言ってくる人の中には、その人を凄くライバル視しているだけな事もあるかもしれません。

信頼出来る先生、や友達の話に聞いたり、実際に録音して好きなプレーヤーの音と聞き比べると良さそうです。

 

 

 曲の最後のハイDを吹きたい

「卒業試験でトマジのコンチェルトを吹くんですけど、ハイドンより高いしC管だしで・・・。首を絞めたような音しか出なくて、最後ハイDとか出るんです。」

 

ではスケールでもアルペジオでも良いので吹いてみてください。

 →チューニングB♭からドレミファソラシドレ、ミ(D)がかすれてしまい。

 

『このDの音を使いたいなら3度5度上の音を練習しろ』と先生に言われていてやってるんですけど・・・やっとこの音が出るようになったんです。自分としては進歩してるんですけど、それじゃダメだって言われてしまい(笑)」

 

自分で成長していると思えるのはとても大事な事だと思います。

 

じゃあどうすれば良いんだーってなりますね(笑)

やはり楽器を構える時に上体が後ろに反れる習慣がありました。

楽器を構える時は無意識に音を向けたい方向にベルを向けると思うんですが、腕や肘の可動性を忘れてしまうと、無意識に背骨を後ろに曲げてベルを上げようとしてしまうんですよね。

 

でもここで「上体が反らないように」と否定系で指示を出すと体は一気に緊張し上手く行きにくくなります。 なので必要な事、腕が動ける事を思ってもらいます。

 

では、構える時に「ヒジと腕が前に曲がる、ヒジ前ウデ前~」と思いながら構えて、もう一度コートに向かって吹いてもらっていいですか?

 

→また音が変わり、今度はミがかすれる事なく出てくれました。

「吹けた事ないんですがソ(ハイF)くらいまで吹きたいんです。B♭管のミがC管のレなので、Fまで吹けると安心なんですが。」

こんなか弱い、蚊の鳴くような音で出ても、曲だったら・・・」

 

多くの方がそうなのですが、どうしても出来てない所に目が向いてしまいますね。

さきほどより響きが増えても、普段気にしている音色の事に。

今回もさっきと比べれば全体的に響いてミも出たのに「蚊の鳴くような音」と至らない点を探しにいってしまっています。

ただそれが悪いという訳ではなく、幸いな事にこれも思考の習慣なので変える事は可能です。

 

 

まず、1回目と2回目とで音の変化ありましたよね

他の皆さんも「うんうん」と。

一音目からパーンと鳴り、後半は細いと言うよりも音量を抑えているだけのように感じました。響きはそのままずっと同じ所で響いていました。

「ホントですか?」

安心してください、響いてますよ。(安村) 

 

 

肺は背中にもある

楽器を構えていない時もそうなのですが、クセとしてろっ骨から上を後ろに反らし、ろっ骨を下に押し潰しているんですね。

これでは息を吸う前から胸郭の動きが制限され、吹く時も効率良く吐き出す事が出来ません。

 

今度は好きな方を向いて吹いて良いので、肺は背中にもある

むしろ「(背骨のカーブに沿って)肺が後ろにしか無い、後ろにある」と思って吹いてみる。

そして、先ほどのAさんのレッスンの様に「息が前を通ったら全部後ろに行く」と思って吹いてみてください。

 

→ドレミファソラシドレミーファーソォ

すんなりハイDが出て、そのままハイEsも。最後にピヨっとハイFまで出てしまいました。

全員「「「おお~~~~~~(笑)」」」「すごーい」

 

「凄い!(笑)すごーい」

さっき言った押し下げる動きが全然起きてないですね、今のは。

「・・・・すごい(笑)ありがとうございます(笑)」

最初の質問にあった、楽器と首が左右別の方向に曲がる現象は、もしかすると胸腔内の圧が高まりきらないので無理に体を曲げて圧を上げようとされていた結果起きたのかもしれません。

 

 

「あ、音色とか変わってないですか?」

(むしろ良くなってますよ!)

ご自身としてはどうでしたか?

 

「上のミとかソくらいから苦しい音色になっていくって言われて・・・」

(昔言われた事じゃなくて今どうでしたかー!?)

 でもマイナスな事を言われるのってずっと残るんですよね。人に何か言う時は少し気にしたいですね。

そういえば以前レッスンで初めてハイF出した高校生はひたすら喜んでましたね・・・(笑)

 

 

 

(口で伝えるよりもガラっと響きが変わるアドバイスをして体感してもらおう。)

では試しに楽器を○○○(ヒミツ)してもらって良いですか?

そしてさっきのように、息が前を通って後ろにいくと思いながら。

 

→ハイDが力強くなり倍音が増え、音が格段に明るくなりました

どうでしたか?

「あんまり分からないです、今は上の音吹きたいって感じで(笑)」

 

また変わったの皆さん分かりますか?

聞いていた皆さんはうんうんと頷いてくれました。

 

試した事はちょっと秘密なんですが、個人的にはハイFがでた時くらいの変化を感じました。

 

 

ハイFが出た時は佐藤さんも周りの皆さんも凄く驚かれていたのですが、正直僕自身は「ハイF出ちゃった、何でこんなに変わっちゃうの?」と1人ポカーンとしてました。

 

初めてアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けた時は、体が水に浮いているかのように軽くなり魔法でもかけられたように感じていましたが、今では自分が同じ事を出来るまでになったのかなと嬉しく思いました。

 

来年の2月にはAT教師になれるかな。

 

 

佐藤さんが書いてくださったワークショップのアンケート

普段の悩みとして「高音で音色がカタくなること、バテやすいこと、長いフレーズがもたないこと」がありました。

 

今回WSに参加して「とても楽にハイDが出てビックリしました。自分も知らないクセがある事がわかり、身体の協力でもっと楽に音を出せると分かりました。」

 

普段の悩みについては「背中をそらすのをやめたら音色が変わり、高い音も楽に出ました。」

 

「音大の友人」にトクヤさんのワークショップ、レッスンを勧めたいです。

 

今後は「今度はメンタル面や本番でのこと、本番に向けての自分の準備について知りたいです。」

腕が使える事を思い出した結果、背中を反らすのが起きなかったんですね。

 

 

 

 最近の体験レッスン記録は先月行ったワークショップでの1コマです。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 個人・グループレッスン、部活動指導案内はこちら

tokuya-tp.hatenablog.com

 

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