サトウトクヤとアレクサンダー・テクニーク【無料メルマガ】の購読申し込みはこちら
読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

感覚も大事?~感覚の消費期限~

思考・考え方 アンブシュア スランプについて

前回の記事で感覚的評価はあてにならないという事を書きました。

書いたばかりでなんですが、感覚が当てになる時もあるという事を書きたいと思います。(今後考えが変わるかもしれません。)

 

私がアレクサンダー・テクニークを学んでいるBODY CHANCEスタジオでは最近「感覚には消費期限がある」という話が出てきています。

 

ひざや股関節を固めて後ろ重心でぴんと立っていた人が、アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けて身体が緩むと「前に傾いている!ふらふらする!」と感じる事が良くあります。

これは、その人からしたら後ろ重心で立っていた状態が正常に感じる、なじみのある感覚なので、いわゆる楽な立ち方をすると前に傾いていると感じてしまうからなんです。今まで骨で立つ意識が無かった人はふくらはぎ等の筋肉が緊張している状態を正常と感じているため、今まで使われていなかった筋肉を使う・重心が変わると不安定な状態だと感じてしまうんです。

 

レッスンの内容を家で一人でやる場合、大事なのはもちろんアレクサンダー・テクニークを使う事(頭動けて身体全部も動けると思う事)なのですが、最初はなかなか分かりません。

そこで使えるのが感覚、前に倒れそうになるような感覚、不安定さを頼りにその姿勢になるのも良いのではないか?という考えです。(これを否定する先生もいるかもしれません)

 

ここで注意してい頂きたいのが感覚には消費期限があるという事です。生徒さんだっていつまでも後ろ重心という訳ではありません。レッスンを重ねて行くうちに段々と一人でも楽に立つ事が出来るようになってきます。

仮に、後ろにマイナス30傾いていた人がいたとして「前に30傾いてると感じるまで動いてみよう」なんて事を一人でやるとします、レッスン通いたてであれば上手くいく事もあると思います。ただ、レッスンを重ねるうちに姿勢もマイナス10くらいまで改善された生徒が、その時期になっても「前に30傾いてみよう」なんて感覚をあてにしてしまうと今度は前にプラス20も傾いた姿勢を良いと誤解してしまいます

 

なので、あてにしていけない訳でもありませんがあくまでも目安程度に上手く付き合えると良いなと思いました。大事なのは頭が動ける事です。

 

 

金管楽器では昔から「プレスをしてはいけない!」と良く聞きますがノンプレスでは吹けませんよね。最近では程良いプレスという表現も増えてきていると思いますが、はたしてどれくらい必要なのかは本人でないと正確には分かりません

 

禁止する人も実際はプレスしているのにその感覚で慣れているため気付いていない、もしくは昔のハードプレスの印象が強くて感じている以上にプレスが減った、昔やっていたプレスは良くない!と思うようになったのかもしれません。

 

実際にアレクサンダー・テクニーク教師が上級者と同じくらいのプレスを初級・中級プレイヤーの皆さんにすると「凄いプレスしてる!!」といった返事が返って きます。ですがきちんとプレスされている方にはそういった事はしません、無意識に必要な程良いプレスを感覚的に知っているからなんですね。

 

なので、レッスンを受けてプレスが足りなかった事に気付けた方はその感覚に消費期限がある事を思いながら練習されてみると良いと思います。

 

今思ったのですが、頼りにする感覚はアレクサンダー・テクニークや楽器のレッスン等で得た上手くいった時の感覚にした方が良いかもしれません。上手くいったか分からない感覚を一人で無暗に求めるとそれはまたスランプに陥ってしまうかもしれません。