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サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

トランペットを吹く前に息を沢山吸わないといけない?→実はもう吸っている。

  この記事は古いので参考程度に。

 

この3つの記事も読んでみてください。

tokuya-tp.hatenablog.com 

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最近、トランペットや他の管楽器は「沢山の息を使って音を出す楽器」じゃなくて「身体全体を使って音を出す楽器」なんだと思うようになりました。

ちまたでは「息をたくさん吸え!」って散々言われてますし、僕も調子良い時は沢山吸えていたので「たくさんの息が必要」と思いこんでました

 

でも実際は身体全体を使えている結果、自然に息も沢山吸える、というだけなんですね。息を沢山吸った=良い音ではなくて、身体全体を使えた→(結果息も沢山吸えた)→良い音。つまり身体全体が使えていれば(息を吸わなくても肺にある残りの空気だけで)良い音は出せるんですね。

 

 

自然にたくさん息が吸える=身体全体を使えているので良い結果に繋がり易い。肺がいっぱいになる感覚は印象に残るほど心地良いし、その時はほぼ良い結果になるので「たくさん吸う=良い」になりがち。けれども感覚を追い続けると本末転倒、エンド・ゲイニングで緊張するわ吸えないわ音も最悪に・・・。

 

「息をたくさん吸え」の考えに縛られていたので、バージェロンの吸った息を吐いてからハイノート、カール・サンダースやボビーシューの「少ない息で効率的に吹く」意味を素直には受け入れられませんでした。エリックさんの肺の中の空気を出しきってからハイノートを吹くという練習だけすんなり受け入れられたのはなぜ?笑

息を沢山吸うという行為がハイノートを吹く時の弊害になっている事が非常に多いんだそうです。

 

これらは当たり前の事かもしれませんが・・・「たくさん吸え」は学校の部活やアマチュアプレイヤーの中では根強い文化の一つかもしれません。

 

 

「息を吸わないの!」

演奏前に海外のアレクサンダー・テクニーク教師であるヴィヴィアン先生に言われた言葉です。ちなみに、息を一瞬でたくさん吸ったり吐いたりするブレスの練習ありますけど、音が出るほど「ヒュッ!」って吸ってる時、凄く緊張してるんですよね。これもヴィヴィアン先生が言っていましたが、音を出すほどの呼吸はしゃっくりとか過呼吸などと同じなんだそうです(厳密に言うと違うかもしれませんが)。 ブレストレーニングは自分のペースで、最初に吐く事をおススメします。

 

息を吐き切った後「今のはたくさん吸えたぞ!」と自分がやったかのように思いがちですがそれは「息が自然に入ってきている」からなんですね。本当にたくさん吸うにはまず吐き切らなくてはいけませんし、何度も書きますがこの息がたくさん入ってくる感覚を追い求めてしまうと、いつまでたっても自然な呼吸はできません

 

 

ではいつ吸えばいいの??

吸いたくなる気持ちも分かりますが、吸うではなく入ってくると考えるようにしてみてください。試しに肺の中にある息だけで最初のフレーズは吹ける事を信じて吹いてください。恐らくはそのフレーズを一息で吹き切る事が出来ると思います。途中で息が足りなくなり吹き切れなかった方、息を最後まで使い切りましたか?お腹をしっかり使えていれば大体吹き切れると思います。

次のフレーズがすぐある??その前に休符はありませんか?吸わずに吹き始めた訳ですから肺にはほとんど空気がありません、すると身体は自然に吸ってくれるんです、たとえ休符が一拍分しかなくても。おぼれた人がやっとの思いで水上に顔を出し息を吸えた場面を想像すると分かり易いかもしれません(海外のプロがこんな事言ってたような・・・)。

 

 

呼吸は酸素を取り込むために自然に行われる

スポーツや吹奏楽器を演奏をする等以外で日常生活において肺を空にするほど息を吐く事はまずありえません。生きて行く上で必要な酸素を取り込み、その分二酸化炭素を吐けばいいだけですから。そして肺の空気量は常に余裕があります余裕がある状態でたくさん吸う必要はないのです。息を吐けば酸素を求めて身体が自然に呼吸を行ってくれます。練習前にウォーミングアップしますよね、身体は一度ほぐれれば良いのですが、呼吸はすぐいつもの呼吸戻ってしまいます。ウォーミングアップを終えた後も、合奏前に息を優しく吐きだして身体に「これからたくさん吸うからよろしく」と伝えてあげましょう。

身体が自然に息(酸素)を取り込んでくれる事を信頼してみましょう。吸う事を手放したら身体が必要な分だけ息を取り込んでくれます。この時初めて本当の意味でフルブレスができます。

 

マーチでテューバの方は休みがほとんどないので吹く度に吸ってるかもしれません、でも身体にはそれで良いと思います。むしろ最初に無理に沢山吸って緊張した身体が、吹いて行くうちに緊張が解けて行く・・・なんて事もあると思います。

 

 

肺の中の空気だけではやっぱり足りない!!

中にはそんなフレーズもあるかもしれません。その時はどうするか。ところで皆さん、普段構える時に身体が勝手に空気を取り込んでいる事に気付いてましたか?吸わなきゃ息は入って来ないと思いますよね。僕もそうだったのですが、ヴィヴィアン先生の指摘を受けて観察してみると構えると同時にわずかですが息を吸っていたんです。もちろん吸わない時もありますが、そのフレーズのイメージをしっかり持っていて、息が足りないと感じたら身体は自然に吸ってくれるんだそうです。

 

言われて気付きました。お前はもう吸っている・・・。

呼吸に関しては、身体に任せて音楽を楽しみましょう!

 

 

ただ、普段の生活ではそこまで大量の息を出し入れしていないので呼吸筋は眠ったままだとも思います。他の記事にも書きましたが、呼吸時に身体がどう動くかを知りそこを意識に含めながら個人練習の時に少しずつ自然に開発していくのが良いのではと思いました。そうしたら一瞬で吐き切る練習や吸う練習もスムーズに行くのではないでしょうか。

 

 個人的にヨガの方足で立つポーズ(もう片方の足は立ってる方の足にひっかけて、両掌を頭の上で合わせる)をすると、深い呼吸が出来ましたのでおススメです。

 

ではでは。