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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

マウスピースのギャップとスリーブとペーパートリック

ギャップという言葉聞いた事はありますか?

 

マウスピースの先端とリードパイプの先端からできる隙間の事なんですが、その大きさによってトランペットの吹奏感は変わってきます。

 

ギャップについて書いてみます。

 

 

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ギャップとは

マウスピースの差し込み口をマウスピースレシーバーと呼びます。バックなら先端に六角形が付いている筒、シルキーやヤマハならなめらかな丸い筒。

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で、その先端にはリードパイプと呼ばれる管に繋がっています(さらにその先はチューニング管へと続きます)。マウスピースを挿し込むとシャンクの先端がリードパイプに近付きます。でもリードパイプに当たる事はないのでそこに隙間が出来ます。その隙間の事をギャップと呼びます。

 

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ハレルソンのブログに写真がたくさんありました。マジックのラインがリードパイプのスタート地点ですかね。

www.whyharrelson.com

 

 

ギャップの大きさと吹奏感

実はこのギャップの大きさによって抵抗感や鳴りが変わってきます

 

シャンクが太いとギャップが大きくなり、シャンクが細いとギャップが小さくなります。一般的にギャップが大きいと抵抗が増え小さいと抵抗が減ります。シルキーはこのギャップが無い方が良いと考え、ゼロギャップを推奨しています。シルキーのチューニング管や3番管が異様に長いのもそのため?

 

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マウスピースのシャンクが細いと奥まで挿しこめるため、リードパイプとの距離が近づきギャップも小さくなります

 

抵抗が減ると息が抜けて上手く吹けないなんて事もありますし、抵抗が有り過ぎると逆にキツく感じます。音がボヤけたり硬くなり過ぎたり、音が当たり易くなったり外れやすくなったり、吹奏感以外にも色々と変化が起こります。

 

 

ギャップ調節、スリーブ仕様

初心者のうちはあまり気にしなくても良いと思いますが、より良い吹奏感を求めてギャップを調節する人達もいます。

 

よくあるのがマウスピースのシャンクを削って細くし、より深く入る様にする(ギャップ減)。真鍮を巻いて再加工したりメッキを厚くかけてシャンクを太くする(ギャップ増)。マウスピースレシーバーを削って深く入る様にする(ギャップ減)。などがあります。

 

でも何度もメッキをかけたりするのはお金も時間もかかりますし、削ってしまうと元に戻せません

 

なのでスリーブ仕様のマウスピースを使用する方法があります。ボブ・リーブスが考案したシステムで有名ですね。違う太さ(テーパー)のスリーブを組み替えます。番号が打ってある小さい筒がスリーブです。

 

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Bob Reeves Sleeve System and Trumpet Mouthpiece Gap Information

 

太さの違うスリーブを交換する事で簡単に吹奏感を変える事ができます。その楽器に合うスリーブを見つけたらその太さにしたワンピースタイプのマウスピースを購入すると良いかと思います。

 

(マニアックな方へ)

楽器やマウスピース、奏者の好みで変わってくるのでギャップは2mmが良いとか、バックに合うシャンクの太さは5番が良いなんてのは気にしない方が良いと思います。(現行バックで6番のもありますし、EM1も6番くらいです。)

 

 

スリーブ仕様にするには?

スリーブを試してみたい場合は当然スリーブ加工しなくてはいけません。

 

日本ではジョイブラスさんにお願いすればアメリカ(ボブ・リーブス)に送ってくれます。アメリカでは幾つかのメーカーもスリーブ仕様を展開していますが、ボブ・リーブスが考案し特許を取っているのもあるのか、他社メーカーのは精度が甘いとの噂も?

 

ただ、スリーブ仕様にするには手持ちのマウスピースをアメリカに送る必要があり、費用も1万円ほどかかります。※個人的にヴィンテージマウスピースをスリーブ仕様に加工するのは強い抵抗があります。

 

ジョイブラスではたまに人気のマウスピースをスリーブ加工し販売している時もあります。市販のマウスピースを購入し後からスリーブ加工するよりも安価な場合も。タイミングが合うと良いですね。

JOY BRASS 公式ブログ:スリーブ加工済みマウスピース(マーシンキウィッツ他)

 

joybrass.jp

 

ただ、写真を見ると分かるかと思いますが、スリーブ仕様にすると先端が凄く薄くなってしまうんです。少しでも歪むとスリーブが入り難くなります。クッションの厚いマウスピースポーチを使用し持ち運びには注意してください。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

ペーパートリック

スリーブ加工をして吹き比べれば確実ですが、時間とコストがかかります。なので加工するか少し迷われている方がいれば、この方法で疑似的にギャップを変える事が可能です。

 

やり方は簡単で、小さい紙切れをマウスピースと一緒に楽器に挿し込みます。これだけでマウスピースがいつもより浅く入り込むので、ギャップが大きくなります。紙なので当然テスト目的です。

 

↓英語ですが写真付き。1×1/4インチ(25.4×6.35ミリ)の細長い紙

The Bob Reeves Paper Trick - An experiment to adjust the gap on your trumpet mouthpiece.

 

シャンクを細くするのは削るしか無いですが、太くするなら簡単に出来ますよね。でもテープをぐるっと貼ると太くなりすぎるので、紙切れを挟むだけでいいんです。だいぶ変わるので遊んでみてはいかがでしょうか。

 

紙を挟んだ方が吹き易いのであれば、もう少しギャップが大きい方が今のセッティングには合っている事になります。もちろん、奏者の好みやレベルによって変わるとは思いますが。

 

 

試奏用のマウスピースにはたまに青いテープが貼られている事がありますが、ギャップが変わってしまうのでマウスピース本来の良さが分からないまま試奏している事になります。

 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

 

 

tokuya-tp.hatenablog.com

www.reservestock.j最近メルマガ配信してませんが、ごくごくごくごくたまにお得情報が行きます。