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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

無理なくべルアップするための7つのポイント

トランペットやトロンボーン等を構える時、ベルアップするとカッコいいですよね。ですが人によってはベルアップが難しい人もいます。

 

トランペットやその他金管(もしかしたら木管も?)は歯並びによって口と楽器の角度がある程度決まってきます。普通に構えて水平に構えられる人もいれば、下向きになってしまう方もいます。

普通に構えて下向きの人はどうしても他の人に比べてベルを沢山あげなくてはいけないので大変です。一昔前は「ベルアップして!ベル揃えて!」なんて指導もありましたが・・・そういう人は大変ですよね。

 

最近は「無理にベルアップしなくていいよ」といった指導もあります。この方が自由に吹ける方も沢山いらっしゃると思いますが、やはりベルアップしたいなんて人もいると思います。

 

もしかしたら、まだあなたが使っていない身体の部位を意識するだけで自然にベルアップが出来るようになるかもしれません。また、ベルを意図的に下げる事のデメリットも合わせて、幾つかご紹介したいと思います。

 

 

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1、好ましくないベルアップ

はじめに、これをやると疲れるベルアップについて。

 

それは胸椎を真っ直ぐにするベルアップです。胸椎(首と腰骨の間にある脊椎、背骨の事)を真っ直ぐにすると確かに上体は起き上がり結果ベルアップ出来ます。

 

しかし、本来胸椎は後ろに向かって大きなカーブを持っており、そのおかげで頭の重さを上手く分散させバランスを取っています

真っ直ぐにすると上体のバランスが崩れ、通常よりも筋肉をたくさん使わなくてはいけなくなり背中の筋肉が痛くなったり、上体の重さが腰椎に集中して腰痛を引き起こしたり、脊椎で腕を支える事が出来なくなるので腕が疲れたりします

 

ベルアップしてと伝えるとまずこの動きをしてしまう(もしくは最初から胸椎を真っ直ぐにしている)人が多いのですが、なぜかと言うと姿勢を正してとか、猫背はダメだとか、良い姿勢出ないと良い音は出ないといった指導のせいで無意識にしてしまうのではないかと思います。

もしくは他の箇所が固まっていたり、楽器に口を持って行ったりしているからかもしれません。

 

 

2、首の動き

楽器と顔との角度はその人の歯並びによって決まりますが、その人の身体と楽器の角度はその人がどれだけ自身の身体の可動域を信頼出来るかによって決まります。

 

その1つに首の動きがあります。

首の骨・頸椎は7つあり、仮に頭が真っすぐな状態だとして、前後に50度くらいずつ自由に動けるだけの可動域があります。

 

ですが、首が短いままですとその可動性も制限されてしまいます。アレクサンダー・テクニークを用いて頭や首が動ける状態であれば、角度も自由に変えられます。

大事なのはトップジョイント(頭がい骨と頸椎が出会う場所)から上下に動けると思う事です。でないと逆にバランスを崩しかねません。

 

(既に構えている場合の例)

頭が動けて、身体全部が動けて、トップジョイントから頭が動けるからベルの先端が音を届けたい方向に向く事が向くので、演奏する事が出来る。

 

 

3、腕の動きついて

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(写真:muse1nspired)

腕は楽器を構えるのに特に重要な動きをしてくれます。

 

可動域はとても大きく前方だけで180度近い可動域があります。

ここで知っておいて頂きたいのは、ウルトラマン人形の肩のように関節がクルクル回って動いている訳では無いという事です。

 

腕の上腕骨(力こぶを作るところ)は胴体から直接生えている訳ではなく、肩甲骨によって作られる肩甲上腕間節から動いています。肩甲骨と鎖骨は靭帯や筋肉で繋がっているので、少しでも腕を動かそうとすると鎖骨と肩甲骨も一緒に動きます

鎖骨は胸骨(ろっ骨と繋がっている胸の固い骨)から繋がっているので、腕の始まりは鎖骨からと思うとより良いです。

 

試しに左手で右の鎖骨を触り、腕を動かしてみてください。

他の人に右の肩甲骨を触ってもらい、ご自身の右腕を動かしてみてください。

腕の動きに合わせて鎖骨も肩甲骨も動くのが確認できます。

 

また、腕は構造的に前で使うように出来ていますので、当たり前ですが楽器は前で構えると思うと腕の動きもスムーズになります。

 

(楽器を構える時の例)

頭が動けて身体全部がついてきて、腕は鎖骨から肩甲骨がついてくるから構える事が出来る。

 

 

4、ひじについて

ひじも腕に並んで大事な動きをしてくれます。 

可動域も150度近く屈曲してくれて、様々な構えに対応できます。サックスの様に左ひじは曲げるけど右ひじはそんなに曲げない、なんて事もあります。

 

ひじを曲げる時も、首ほどではありませんが関節を押し縮めて曲げてしまう事が少なくありません。おススメとしてはひじが外に行くと思いながら構えると良いと思います。

ひじの頭は前腕の骨なのでこうイメージする事により、腕が近付くと思って構えるよりも関節を縮めず広いまま屈曲する事がし易くなります。

 

 

5、股関節の動き

首、腕、ひじ、この3つを意識するとだいぶ自然にベルアップが出来るようになってきたのではないかと思います。

 

これ以上さらにベルアップをしたいという方に、もう1つ角度を変える間接をお伝えします。

それが股関節です。股関節は骨盤と大腿骨(太ももの骨)から出来ている間接です。イスに座る時、足を高くあげる時、床の物を拾う時なんかに大きく動きます。

 

ベルアップにこの間接をどう使うかというと、脚はそのままで状態だけを股関節から後ろに反らします。背骨を後ろに曲げてしまうと疲れるベルアップになってしまいます。

この動きは股関節周りを常に固めている人には難しいので、まずはしゃがんでみたり、イスに座って太ももを上下に動かしたりして股関節がどう動くのかを観察してみるのが良いと思います。

 

ちなみにこちらFacebookページ「トランペット奏者のためのアレクサンダー・テクニーク」でシェアしたアルトゥーロ・サンドヴァルの演奏時の股関節の動きがとても参考になります。 (こちらのFBページではよりトランペットに踏み込んだ記事の紹介もしています。)

 

 

6、脊椎の伸展

今までは間接の可動性に着目して書いてきました。

6つ目にお伝えするのは脊椎(背骨)についてです。

 

一言で行ってしまえばアレクサンダー・テクニークを使いましょうという事です。

現代社会に生きる人達は大なり小なり脊椎を押し縮めながら過ごしています。無意識に筋肉を収縮させ自分自身を小さくさせてしまっています。そうすると当然ベルは下がります。

姿勢に対する誤解かストレスによるものかは人それぞれですが、それをやめて開放してあげるだけで身長は伸びます。体感で5~10センチぐらい変わります、でも実際は1センチにも満たないかもしれません。

 

無理に背筋を伸ばしたり、姿勢を正そうとしても逆に背は縮むばかりです。筋肉を使うという事はそれだけで収縮が起きているという事なので、余計な事をやめさえすれば勝手に伸びて行きます。

 

アレクサンダー・テクニークのやり方としては

「頭が動けて、からだ全部が動けるから、○○をする。」と思い続けるだけです。

 

 

7、ベルを下げる事のデメリット

最後にお伝えするのはベルを下げる時に起きやすいデメリットについて。

 

最近無理してベルアップしなくても良いという指導が増えて来ています。無理して上げなさいって言うよりは良いですし、無理して楽器を上げてた人に言うのは凄く良いと思います。

 

ですが、逆に問題が起こる場合もあります。それは自然に伸びていた脊椎を縮め腕やひじを内側に引き寄せてしまう動きです。

無理なく自然にベルをあげられていた人が「あ、無理に上げなくて良いんだ」と思って意識的にベルを下げてしまうと本来のベルの位置よりも下がってしまい逆に窮屈になってしまうんです。結果音が響かなくくらーい音になってしまいます。

 

このケースや、演奏するにつれて脊椎で身体を支えるのをサボってしまっている人には逆に「ベルを上げて」と言うとグンと響きが良くなったりもします。これもやり過ぎるとまた無理なベルアップになってしまうので、見極め(音で判断)が大事だと思います。

 

 

個人的にはベルの高さよりも、どこに音を届けたいか、そこに向かってベルが上がり身体全部がついてくる事を意識されると良いかなと思います。

 

 

 

 

 

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