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サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

フェルトやピストンバルブを丸ごと洗ってはいけない理由

たまにトランペット洗いました!という投稿をSNSなどで見るのですが、個人的に気になる写真がちらほら。

 

一番気になるのが、ピストンバルブを丸ごと洗浄している写真なんですが、どうなんでしょう?フェルトを洗ってる人もいますが・・・。

 

 

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フェルトを洗うと吹きにくくなる

僕も昔洗ってましたが、楽器屋さんにダメと言われてしまいました。理由は濡れるとフェルトが潰れやすくなり、バルブの穴がズレてしまうからです。

 

分かりやすくインナーフェルト装着時(写真上)と未装着時(写真下)の写真を例にあげます。それぞれのピストンの位置を2番管から撮った写真です。写真は開放時のものでピストンは押していません。
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左のフェルト装着時と比べると、右のフェルト未装着時ではピストンが上に行き過ぎているのが分かると思います。解放時の穴は外からは見えませんが、中でも同じ分だけズレています

メーカーはピストンを押した時、押していない時でも各バルブの穴が合ってい事を想定して楽器を設計していますし、フェルトもそれに合わせた厚さがあります。ですがフェルトが古く潰れていたり、他社メーカーのフェルトを使用すると簡単に段差が出来てしまいます。

 

するとバルブの穴は本来の設計値より細くなり息の流れが乱れ、吹奏感、音色、音程に影響が出てきてしまいます。なので厚さが変わる事はなるべく避けたいですし、古くなったら新しいフェルトに交換した方が良いのです。

 

ピストンを押した時に抵抗が増える事に対し、バルブの穴の位置をきっちり揃えるボブ・リーブスのバルブアライメント。8340EMのように押した時だけLボアになるステップボア。息の通りをスムーズにするK&HのMAWバルブやベストブラスのハマナガバルブ、といった対策が各メーカーにて取られていますね。

 

それなのにフェルトを洗ってしまうと簡単に位置が変わってしまいます。古くなってズレてもフェルトなら安いですし、新品に変えるだけなのですぐ出来ると思います。(新品のフェルトがある程度潰れた時に合わせているメーカーもあるとか)。

 

 

ピストンボタンの裏のフェルト

ベンジやバーバンクのように、ピストンボタンの裏にフェルトが付いている楽器があります。トップキャップは凸型です。

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このフェルトピストンを押した時のバルブの穴の位置と関係しています。バックやヤマハのトランペットならトップキャップについているゴムやフェルトがそれに当てはまります。

 

フェルト装着時(写真左)と未装着時(写真右)の比較を2番管から撮ったものです。写真右はピストンボタン裏のフェルトが無いので穴の位置が下にズレてしまっています。

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これではMLボアより細くなり抵抗も変わります。もし古く潰れたフェルトならここまではいかなくとも段差が出来てしまい穴は揃いません。

 

なのでこのフェルトインナーフェルト同様に洗わない方が良いと言えます。

 

 

フェルトはたまに乾かす?

楽器の手入れをする時に気付くのですが、インナーフェルトバルブオイルでベトベトになっている事があります。

 

これは自分だけでしょうか・・・バルブオイルの注し過ぎな感じもしますが、トップキャップにフェルトの跡が付いてメッキが薄くなったりするし、あまり気持ち良いものではありません。

 

かと言って油を吸い取ろうとティッシュにギュっと挟んでもフェルトが潰れてしまいます。バルブオイルの注し過ぎに注意すると同時にたまにフェルトを取り出して乾かしてあげるのも良いのかもしれません。

 

濡れたままだとバルブ内のスプリングによってフェルトが余計に潰れてしまいますからね。フェルトを洗ってしまった人も濡れたまま装着してしまうとフェルト潰れてしまいます。

 

 

 

ピストンバルブは分解して洗う

ピストンを楽器から外したままの状態で丸ごと洗ってる人がいます。

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でもこれはフェルトが濡れてしまうし、トップキャップのゴムはお湯や洗剤で劣化が進んでしまうかも。基本的に管内の掃除であればピストン軸から上のパーツは洗わなくてもいいです。

 

なによりバルブについたバルブオイルが他のパーツに付いてしまいます。同じ湯船に楽器を浸けてる人は楽器中にオイルを付けている事に・・・。二度手間になるのでバルブは別に洗っています。100均でプラスチックのコップと必要ならば桶を買いましょう。

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また、ピストン軸の隙間に入った水分が錆びに繋がり取れなくなってしまったり、スプリングやピストン軸の裏、バルブまで錆びてしまう事もあります。フェルトにカビが生えてしまう事も考えられます。

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これ新品の楽器のピストン軸とスプリングです・・・。黒ずみからメッキが剥げてサビる危険性もあります。

 

なのでちゃんと分解して洗い、クロスなどで拭いてきちんと水分を取り除いてから組み立てる様にしています。

 

 

 

中にはそこまで気にしなくても良いようなものもあるかもしれませんが、思い付くだけ書いてみました。

 

 

楽器洗浄の一通りの手順を書いてみたいと思います。

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