サトウトクヤとアレクサンダー・テクニーク【無料メルマガ】の購読申し込みはこちら
読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

ダブル・トリプルタンギングを解剖学的に分析

ダブル・トリプルタンギングだとなぜ早く出来るのか、何をすれば良いのか等を、実際の舌の動きや構造をもとに分析していきたいと思います。

 

 

TとKの舌の当たる位置

これは指導者にとっては当たり前に知られている事かもしれませんが、Tの発音時とKの発音時の舌が触れている場所は違います。

 

Tの発音時では、舌が上前歯の付け根辺りに触れて発音しているのに対し、Kの発音時には、軟口蓋(なんこうがい:口の天井で柔らかい部分)に舌を押しあて発音しています。

 

ダブル、トリプルタンギングが上手くいかない場合、まずは舌の触れてる位置の違い(Kタンギングは少し後ろ)を明確にさせるとそれだけで上手く行く事があります。

 

Facebookページ「トランペット奏者のためのアレクサンダー・テクニーク」はこちら

 

 

ダブル・トリプルが速く出来る理由

明確な理由ではないかもしれませんが、思っている事を書きます。

 

1つは舌の触れる場所が違うからです。

Tタンギングをした後に舌先はやや後方に位置していますよね。もう一度Tの位置まで舌を持って行くよりも、そのまま上に持って行ってKのタンギングをする方が移動距離が短くてすむので速く出来るのではないかと感じています。

ダブル・トリプルタンギングは舌が前後の動きをしているんですね。

 

もう1つはもともとKの発音が柔らかいモノだから。

Kの発音は軟口蓋ではじまる無声音(声帯を振動させずに発する子音)です。

軟口蓋は柔らかいので発音させる事自体が容易になるからなのでは、と考えています。その反面、Tの様にハッキリとした発音は苦手なのもあります。

Tの発音も無声音ですが、上前歯の付け根~硬口蓋からはじまるので、ハッキリとした発音にし易いですね。

 

 

息の移動距離

1つ前の記事でも、Tの発音時には息圧をかけて破裂させる必要があると書きましたが、Kの発音時にはそれ以上に息圧をかけて破裂させる必要があります。

 

その理由の一つに、唇までの距離の違いがあります。

Tタンギングの時は息をせき止めている場所(舌の位置)は前歯の裏側あたりで口内の前の方です。そのため、舌を離した時にすぐ唇や楽器に息が届くのですぐ反応してくれます。

 

Kタンギングの時は息をせき止めている舌の位置が軟口蓋付近で口内の後ろの方にあります。すると舌の位置から唇までの距離が離れているため、Tタンギングの時と同じように舌を離しただけでは息が失速してしまい上手くいきません。

 

Kタンギングの舌の位置から唇までの距離分、息をシュ!っと吹いてあげる必要があります。

 舌を鍛えるのも必要かもしれませんが、息を流すのも大事です。

 

 

高音時のダブルタンギングは「Ki」が楽

シラブルの話でも良く聞きますが、舌を持ち上げて口内を狭くし息の圧やスピードを高めると高音を吹き易いですよね。

 

ダブルタンギングでも同じで、実音ハイB♭のダブルタンギングを「TaKa Taka Taka」と吹くよりも「TiKi TiKi TiKi」と「イ・i」のシラブルを用いた方が楽に吹けます。

 

また、「キ・Ki」の発音の時は、他のカ行よりも硬口蓋寄りの場所で発音しています。そのため高音に必要な圧をかけ易くなり、他のKよりも発音がし易くなります。

 

 

アレクサンダー・テクニークを使ってみる

僕のブログを定期的に読んでくださっている方なら実践されているかもしれませんが、「頭が動けて、身体全部がついてくる」といった思考も大事です。

 

ハッキリ言うと、頭が動けてさえいれば上記の内容はあまり重要でなくなってくる事があります、それよりも音楽的なイメージの方が大事になってくると思います。

 

頭が動けない状態ですと、舌の動きはそれだけで制限されてしまうので(上記の内用だけでも変わりますが)アイディアの1つだと思ってください。

 

 

 

色々と考えて書いてきましたが、これだけ書くのに3時間くらいかかってしまいました。これがレッスンですと説明するのに5分もいらないんですよね。

AT始めてから1年ほどで、高音時にその人の舌が上がり切っていない、後ろ過ぎるなどが「見える」ようになりました。ここに書いたのは一般的なものですが、レッスンではその人に合ったその時に必要な情報をお伝え出来るので良いですね。

 

 

 

 

Facebookページ「トランペット奏者のためのアレクサンダー・テクニーク」

https://www.facebook.com/trumpet.alexander.tokuya/

 

tokuya-tp.hatenablog.com