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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

「息の音だけでも良い!」音(振動)を求めすぎる指導の問題点。

先生と生徒、先輩と後輩 トランペット初心者の皆さんへ バジング

先日、ある動画を見て

「このアメリカの子供がするマウスピースバジングは日本で良く見るバジング練習とは違うなぁ」

 

と思い「息が先か、振動が先か」というメルマガの記事を配信しました。

 
 
そして1/17の今日、アレクサンダー・テクニークの授業中にふと思いつき、次のツイートをしました。
 
「音はスカっても良いんだ、息の音が聞こえたらそれだけで褒めるべきなんだ。
音が出ない事が良くないんじゃない。
音が出なくて先生や周りに何か言われて、それで(音を出すために)唇を固めてしまう習慣を「無意識に」行ってしまうのが好ましくないんだ。」
 

 

息の音が聞こえただけで褒めるとはなんぞや?メルマガ?
と思われた方はぜひぜひ、メルマガに登録して頂ければと思います^^

 
 3つのミストーン
さて、このツイートを説明する前に、3つ例を出してみます。
(他にもあると思いますが)
 
1、ハイFを出そうとしてカスれたorほんの一瞬出た、としたら音がカスる
 
2、音が出ず、唇もガチガチなので振動が止まり「プスー!」っと息の音が出るのはプスる
 
3、唇は柔らかいが振動せず「スカー!」と風の音だけが聞こえる場合をスカる。
 
とします。(真面目)
 
 
音がカスるとプスる、この2つの唇の状態はほぼ同じです。常にorいざという時にカタく固めて「音を出しにいっている唇」です。
 
スカる時の唇は、音を出そうとはしていません。
「音を出すために息を吹き込んで、たまたま反応しなかった柔らかい唇」です。
 
この差はバテる等のスタミナの問題だけでなく、演奏面においても大きく違うなと、私自身感じました。
 
 
 
なぜ無意識に固めてしまうのか?
一つは、乱暴で、いわゆる「正しくないバジング練習」でクセが付いてしまった
(良い悪い練習というモノを知りませんが、いわゆる、です。)
 
もう一つは、先ほどのツイートにもあるように周りから「絶対に音を出せ、外すなよ」とプレッシャーをかけられ、もしくは自分自身を追い込み無意識に固めるという方法を選択したのではないか?と思いました。
 
 
一度結果が出るとその方法で出す事に何も思わなくなりますよね。
脳は特定の行動を繰り返すと、その神経回路がどんどん太くなるそうです。いわゆる習慣、クセです。
 
 
 
子供の自由さを奪うのは大人
昨年12月に来日したミオ先生が次のような話をされていた、という話を今日の授業でききました。また聞き&うろ覚えなので正確ではないかもしれません。
 
「子供はとても自由に(楽に)物を持ち運びする事が出来るが、落としてしまう事もある。しばらくして落とさなくなったなと思ったら自由さを失っている。大人達によって落とさないように、と注意されるからだ。」
 
 
丸っきり同じ内容だと思ったので本当に驚きました。
 
落とさないように運びなさい!と声をかけるか、こうやって持って運ぶんだよ、と方法を教えるかで、落とす落とさないは別として自由さは大分変わりそうです。
 
 
 
結果をすぐ求めるのでなく、何をするか
息がたくさん吸えた結果、お腹が膨らみ胸が挙上する。
 →息をたくさん吸うためにお腹を張れ、胸を持ちあげろ!
息が流れた結果、振動が生まれ音になる。
 →音は振動だ!唇を振動させろ!
なんか似てますね。
 
「正しい音を出しましょう」と結果を要求するのではなく「お腹を使って息を吐き出すんだよ」と方法・過程に意識を向ける
 
 
 
音を出すために積極的に行う事、吹奏楽器の奏者がする仕事は息を吹く事なので
 
「唇を振動させるために固めるのでなく、お腹を使って息を吹く。」ですね。