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サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

粘膜奏法はどこまで演奏に影響を及ぼすのだろう?唇のリード作りは必要なのだろうか?

2017/5/2

粘膜奏法で検索するとこの記事が上位にヒットするので加筆します。

 

 

アンブシュアは筋肉の習慣

まずアンブシュアは唇という筋肉の使い方の習慣・結果です。

唇が出ていようが収まっていようが、粘膜奏法だろうが何だろうが特に問題も無く適切に機能しているならあなたにとって良いアンブシュアだという事になると思います。

 

唇がハミ出てもそれがあなたの骨格、歯並びに合ったアンブシュアなんですよ。という場合もありますが、そうでない場合もあると思いますし、そうでなかったら大変です。

 

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無理のない振動を心がけて行くと唇がリムに収まっていく場合もあります、が、その分時間はかかります。とりあえず収めてから無理のない振動で練習していく方法もあります。軌道に乗れば後者の方が手っ取り早いでしょう。

 

どちらにせよ新しい唇の使い方に変えて行くので最初は吹き難いです。

粘膜奏法を直すというより、無理な吹き方を抑制して、より良い吹き方で上達していこうと思う方が良さそうです。

 

 

 

一般的に粘膜奏法と呼ばれているアンブシュアは2つあります。

 

N型 粘膜奏法 唇がマウスピースからはみ出ている

1番有名なのは中川モデルマウスピースで有名な中川喜弘氏が指摘するもの。

区別するためN型と付けました。

中川喜弘 粘膜奏法 - Google 検索

 

・唇がリムの内側からはみ出ている状態。

・上下のリム跡の頂点が口周辺の皮膚に乗っていない、もしくは広い範囲で唇に直に当たっている状態。

こんなところでしょうか。

 

僕も昔に中川氏のブログにたどり着き、粘膜奏法ではありませんでしたが日本人向けマウスピースという事で買った事があります。買って良かったのかどうか今考えても答えは出ません。

 

今思うのは唇がマウスピースに収まっている方が有利である、という事。

 

唇を収めて吹くとブレスが未発達の段階でもある程度楽に吹ける、ここぞという時に少し無理すれば吹けてしまう。無理したとしてもその後深刻な問題に陥り難い。と感じています。

 

ちなみに、アルトゥーロ・サンドバルは下唇の粘膜奏法です。

上唇粘膜奏法のプロもいます。後述しますが、ブレスがしっかりしていれば何とかなります。

 

 

F型 粘膜奏法 上唇がめくれている

これが本当の意味での粘膜奏法なんだそうです。

提唱者?である藤井完氏のイニシャルからF型とします。

 

どういう状態かと言うと、上唇を上にめくって上唇の裏側にマウスピースを当てるというもの。想像し難いかもしれませんが、こういう風に吹いてしまう人がいるんだそうです。

 

中川氏が言うに、最初に粘膜奏法という言葉が出たのは朝練(藤井完 著)という教本だそうです。しかし中川氏は「唇がはみ出たら粘膜奏法」という定義で広めてしまいました。実際は上唇がめくれている状態を指すようなのですが、「唇あっかんべ」等の独特な表現で説明されていたので仕方なかったのかもしれません。

 

この粘膜奏法の場合、多くの人から直した方が良いと言われています。

 

 

 

粘膜奏法その3? 粘膜が振動している?

これは粘膜奏法ではありません。

 

これも2年前くらいのレッスンで初めて知ったのですが、どこも問題無いのに「粘膜奏法なんです」とレッスンに来て下さった方がいました。

 

「上唇を裏返して唇の裏側を振動させている」を「唇の裏側の柔らかい部分が振動しているから自分は粘膜奏法だ」と勘違いしてしまったのだと思います。

 

上達したいと思い情報を求めたと思うのですが、残念ながら情報の受け取り方に問題がありました

 

粘膜奏法と名前がありますが、言ってしまえばどの奏者も唇~粘膜が振動しています。粘膜奏法というネーミングも正しくはないのですが、だからといってそれを攻めてもただの揚げ足取りでしかありません。

 

英語な得意な方は新たに名前付けて欲しいですね。

リバースリップアンブシュアでRLEとか?笑

 

 

N型 粘膜奏法でも吹けるけど・・・

さて、2つの粘膜奏法のうち1つ上唇がめくれているF型は直す必要があるとして、もう1つのN型です。

 

一昔前ではこのN型粘膜奏法は直した方が良いと言われてきました。ですが最近はN型の粘膜奏法でも問題無い、吹けているプレイヤーはいる。という意見が出てきています。

 

この違いは何かと言うと、良いブレスで吹けているかどうか、です。

N型のように唇がはみ出ていても良いブレスで吹けていれば問題ないんです。その良いブレスがいつ身に付くのかが問題なのですが・・・。そのブレスが身に付くまで部活や本番は待ってくれませんし、唇の使い方は依然とほぼ変わっていない(orまだ変わっていない)のですぐ前の習慣に戻ってしまいます

 

アレクサンダー・テクニークを身につければ楽なんですが、そう簡単に行きませんし、アレクサンダーの先生が毎日あなたのそばにいる訳でもありません。ちょっと厳しめに書きますが、もう少し考えて、丁寧に練習してみてください。

 

 

逆にリムを唇に収めてしまえば、ブレスが成長しきっていなくても良い音である程度楽に吹けてしまいます。楽しく上達したいのなら断然こちらを勧めたいと僕は考えています。もちろん、改善するまで1~3年も待てるのならそれでも良いですが。

 

ただ、その直し方も一般的に広まっている知識では無理が生じます。粘膜奏法を唇の厚さや骨格、歯並びが原因と捉えていると沼にハマります。

 

気になる方は一度レッスンに来てください、この情報をオープンにするかはまだ迷っているので。

 

 

 

N型 粘膜奏法とどう付き合ってきたか

僕自身粘膜奏法ではありませんでしたが、学生時代に友人、後輩にこのN型の粘膜奏法が多かったので色々アドバイスしてきました。

 

その結果、1人を覗いて経験者未経験者問わず音域、スタミナ、音量のどれか、または全てが改善しました。

 

その1人の子は女子でいわゆる出ッ歯でした。吹き難いという事で1,2カ月で諦めてしまいました。骨格的にハミ出てているのがその子に合っていたのかもしれませんが、スタミナ等での改善は見られませんでした。

 

同じくらい唇が厚く出ッ歯の男子は、唇を収める方向で劇的な改善を見せました。すぐバテるし無理やりですが、ハイFまで吹けるほどブレスもしっかりしていたので土台は出来ていたのだと思います。2人とも経験年数は6年近くあったのですがブレスで差が出ました。

 

最近もある生徒さんで、最初はハミ出たアンブシュアのままレッスンしていましたが、半年ほどして唇入れて吹いてもらうと笑っちゃうくらい良い音が出たので、それ以降それで吹いてもらっている方がいます。

 

アレクサンダー・テクニークをこれでもかと用いても次のレッスンでは戻ってしまっていたのですが、こんな簡単に改善するなら最初からやっていれば良かったと2人で大笑いしました・・・。

 

 

問題が無ければ気にしない

もちろんN型の粘膜奏法でも綺麗な音で演奏できる方もいます。

 

前に講習会に参加してくれた学生さんは上唇の粘膜奏法でしたが、今までレッスンや講習会に参加して頂いた方の中で1,2番に綺麗な音で吹けていました。

スタミナや音域、音量について問題があるかは覚えてませんが、その時点で問題は無かったので何も言いませんでした。

 

粘膜奏法で良く言われるのはスタミナ不足、音域、音量が出ない、細いつまる、など。

これらが無ければまず問題ないですし、あったとしてもそれが粘膜奏法が原因で出来ないのかは分かりません。粘膜奏法でなくともこれらで悩んでいる人はいますしね。

 

本当に見極めるにはアンブシュアはそのままでまず(感覚で吹ける人でなく理論的に教えられる人に)レッスンを受ける。それで改善すれば良いですが、それでも改善しなければそこではじめてアンブシュアを変えれば良いと思います。

 

 

ある意味粘膜奏法を直す事はアレクサンダー・テクニーク的にはミーンズ・ウェア・バイかもしれませんし、エンド・ゲイニングかもしれません。個人的にNモデルマウスピースは思い切りエンドゲイニングなマウスピースだと思いますが。

 

 

 

 以下、最近~昔の記事

 

tokuya-tp.hatenablog.com

tokuya-tp.hatenablog.com

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

以下、前の記事

一応修正せずそのまま残してます

 

 

2015/7/18くらいのつぶやきから

 

粘膜奏法はどこまで演奏に影響を及ぼすのだろう?

本当にそれで吹いていては良い結果が得られないのだろうか?

 

少なくとも粘膜奏法でプロのトランペット吹きは2人しか知らない、困ってる様子も無いどころか素晴らしいハイノートプレイヤー。アマチュアに1人いるらしいけどこの目では見てないが見てみたい、聞いてみたい。

Gray Leming?

 

絶対悪とは言えないけど、けっこう足かせにはなってる気はする。

粘膜奏法だから吹けないのではなく、粘膜奏法だと生じやすい習慣をそのまま使っちゃってるからだと思う。

 

逆に粘膜奏法ではないのに粘膜だと悩んでる人もいる

粘膜奏法で悩んでる人向けのレッスンをもっとしたいし、それなりの対策もある。

アレクサンダーを用いつつやれば上手くいく確率も高いと思う

 

 

いきなり直すと今までの奏法全否定なので、建設的思考の元「本人的には少しずつ直しているようで、ペース的には一気に直るくらいの効果が出る、気づいたらそれが起きないで治ってしまう」様な指導が出来たらなぁと。

 

あとは、本人の「音を出したい」という願いの中に焦りや力みがセットで付いてくると思うので、望みをそのままに焦り力みを抑制出来るようなYESプランを付け加える。

 

粘膜奏法は「音を出さなきゃ、早く出したい」という焦りの思考の元生まれた習慣だと思う。そして困るのは中低音においてはある程度響くのでそのまま使えてしまう事。

さらに上の音域になった時に、息ではなく唇を更に閉じる方向で出そうとすると音は出なくなる。

 

 

リード作りに関しては、セットした時には唇リードを作れてなくても良いのかも?

当てる時はそのままで、吹く時に歯間を開き、唇越しに歯でリムに押し広げる動作が出来れば問題ないのかも?

 

リード作りをしなくても問題無いとすると、粘膜奏法でも問題無い可能性も出てくる? あまり悪者扱いしたくは無いしなぁ。

「吹くのに肩周りを力ませるのは非効率だ」と同じくらい分かりやすい程非効率な事象であればそう言えるのだけど。

 

 

ほんの少し赤い部分に乗ってるだけで「粘膜奏法だ・・・」と落ち込む必要は無いと思ってます、それはギリギリセーフだと思ってるので。

外見上そう見えても問題なく吹ければ気にしない

 

舌の動きもリムとの接地面も結局は見えないし「見えないところで何をしているか、意識しているか」が大事だと思いました。

 

 

 

セバリンセンの吹き方や師匠の吹き方、最近の自分の吹き方を観察しているとリード作り必要ないのかもしれない、と思ってきた。

リムを押し広げる動きが出来ていれば良いけど、全体的に中心に閉じる動きになってるとまずいだけ?

 

リード作りは広げる方向を意識出来てない人にはその過程として役立ちそう。

 

 

 

tokuya-tp.hatenablog.com

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