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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

胸を持ち上げる→空気の入る量が減る。

呼吸・ブレス 姿勢・構え方

空気は肺に入る、肺は胸にある。

知ってる人からすれば当たり前ですが、お腹に息を入れろと未だに言われている人もいますよね。

 

息をお腹じゃなく胸、肺に入れると知っただけで大分楽になった人もいるかと思います。最近では、それが行き過ぎて逆に吸えていない人もいるように感じます。

 

というのも、私も胸に息を入れようとしすぎて全く吸えて無かったからです。

 

胸は持ち上げなくて良い

空気は胸に入る→胸郭を大きくすればもっと入る!→胸を持ち上げよう!

という指導や意識をされている方々いらっしゃると思います。

 

確かに沢山息を吸えれば胸郭、ろっ骨等が広がります。

ですが、それは息が沢山入ってきたから広がっただけなのであって、最初から無理に拡げても自然に息が入ってくる事は無いという事に気付けました。

 

もちろん意識し始めた頃は良い事だらけでした。

・胸を持ち上げると確かに息が沢山吸える!

・意識しながらリップスラーをやるとどんどん滑らかになる!

・高音がとても楽!音域がハイGからダブルハイC~Eまで広がった!

 

ですが、それと同時に調子の波が来るようになりました。

 

 

誤解されている「胸を張れ」「胸を持ちあげろ」

調子が悪い時は「きっと胸部が広がっていないんだ、だから沢山吸えずに息を上手く使えていないんだ」と思っていました。

実際、調子の良い時より息は吸えてなく、上手く使えている感じはありませんでした。

 

そこで調子の悪い私がやっていたのがもっと胸を張る・持ち上げる動作でした。

ですが、まぁ吸えません、吹けません。

 

 

胸を持ち上げても吸えない理由

実は胸を持ち上げる動作と一緒に背骨のS字カーブを無くす・短くする事をしていたんです。そして、胸を持ち上げようと意識してる人の多くはそうしています。

 

胸を持ち上げると胸部の前側は広がった様に感じますが、胸椎(背骨の後ろ側)は押し潰され、胸椎から生えているろっ骨のスペースも狭くなっています。つまり後ろ側のスペースを自分で狭くしていたのです。

 

肺は体の前側よりも後ろ側に多くあります。「肺は胸に入る!胸(前側)を広くしよう!」としても、後ろを忘れていたらトータルでマイナスになってしまうんですね。

 

 

猫背でも良い、息は入ってくる。

良く「良い姿勢でないとちゃんとしたブレスはできない・良い音は出ない」なんて言いますが、多くの人が言っている良い姿勢は「見栄えの良い姿勢」であって「音楽的に良い姿勢」ではないんです。

 

音楽的に良い姿勢とは?

正解は無いと思いますが、とりあえず痛みも苦しみもなく楽しく音楽に集中できる姿勢動き続けられる姿勢かなと思っています。

 

そして日本人が思っている猫背は実は猫背ではなくて、猫背は音楽的に良い姿勢に近いかもしれません。というのも、猫背を直そうとすればするほど見栄えの良い姿勢になる人が多いからです。

 

猫背を許し、前にも背中にも(三次元的に)息が入ってくる。と思いながら演奏していると、自然に沢山息が入ってくると思います。

 

 

「素晴らしい奏者・指導者が胸を張れ・持ち上げろ」と言っているのを否定している訳ではありません。ですが、伝え方や受け取り方によっては本人が思っている事とは全然違う事をしてしまう事も事実です。

 

頭が動けて脊椎が長い状態であれば、胸は前後左右共に持ち上げっているように見えますよね?私はそういう事だと思っています。

 

 

 

それと、漠然とですが9月頃にトランペット、金管奏者向けの1Dayワークショップを開こうと思っています。5~10名くらいで。