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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

☆なぜリップスラーが高音の練習に、音域拡大に繋がるのか

ハイノート リップスラー・リップトリル

どちらを先に読んでもいいのですが、新しく書いた記事もどうぞ。こちらの方がシンプルです。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

高音が出ない時「リップスラーをやるといいよ」というアドバイスを聞いた事があるかと思います。

 

周りもそういった意見が多いですし、ツイッターでもちょいちょい見かけます。

僕自身も昔はハイF(実音)止まりだったのが、リップスラーをまじめに?やってダブルハイBくらいまでレンジが増えました。

 

では、なぜリップスラーが良いのでしょう?

僕自身が聞いたり、体験して考えた事を書いてみたいと思います。

 

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誤解?されているリップスラーの一例

もちろんただやれば良いという訳では無いですね。 

リップスラーをやっているのに高音が出ない、リップスラーは高音に繋がらないという人をネットでたまに見かけますが、もしかすると次の様なリップスラーをしているのかもしれません。

 

f:id:tokuya-tp:20150828174120j:plain

(フリーソフトで作ってみました。)

 

ただ上がって下がるだけリップスラー

テンポはゆっくり

その音が出れば良い、と思ってやっている。

 

 

この譜例が良くない、ゆっくりやるのが良くないという訳ではなく

ただ唇をしめたり緩ませて上や下の音を出す

ただ息を強めて/弱めて出す

上の音に行く時はプレスを強めて下の音に降りる時はそれを弱める

なんて吹き方になり易い気がします。

 

 

息を、唇のテンションを、プレスの強さをただ一方通行で強めて行く

帰りはそれを弱めて行く・・・、でもこのような単調な動き(のフレーズ)って曲中にはあまり出てこないと思うんですよね。

 

特に唇をしめて出す吹き方をしていたら、本当の意味での柔軟性は身に付かないし、いつまでたっても音域拡大には繋がらないと思います。

 

 

2音以上を行き来するリップスラー

おススメしたいリップスラーは次のようなリップスラーです。

f:id:tokuya-tp:20150828175011j:plain

 

2つや3つ以上の音を行ったり来たりするリップスラー

コリンとかに乗ってますかね。

 

これをするとただ力を一定方向に強めて行って、帰りは弱める・・・といったのんびりとした動きではなく、常に素早く動く必要があります。

慣れないうちはゆっくりで、慣れてきたら徐々にテンポアップしていくと良いと思います。

 

唇がガチガチに固まっていては上下の素早いリップスラーは出来ません。

また、プレスがその音に対して強すぎても柔軟性は損なわれ、上は吹けても下に降りてこれなかったりします。

 

リップスラーはフレキシビリティ(柔軟性)とも呼ばれていますが、唇を柔らかくする練習なのではなく柔らかさを保ったまま、いつでも動ける唇で吹けるようになる練習なのかなと思います。

 

 

効果

このリップスラーでは以下の事が出来るようになると考えています。

唇やプレスに頼らずに吹けるようになる→唇は柔らかいままでいられる。

・(その音に適した口周りの力の入れ具合が自然に出来るようになる。)

その音に適した息の強さを柔軟にコントロール出来るようになる。

舌やアゴの動きが柔軟になり、息の流の調節をサポート出来るようになる。

 

僕は学生自体ほとんどリップスラーの練習をやっていませんでした。

やっても上がって下がって系の簡単なやつです。

色々思考錯誤してハイFまで吹けるようにはなりましたが、更にその上を吹けるようになったので、まだ若干唇の力みや不必要なプレスがあったのかなと今では思います。

 

 

唇を固くしないために息の強さを

このリップスラーでプレスや唇を締め過ぎる事が減りました。

速くリップスラーするには、ほんの少しの息の変化でも唇の振動数が変わるような柔軟性がないといけないので唇が固いと出来ません。

 

唇が固いと振動しにくくなってしまい、より息を使ってぶつけないといけない。

自分で振動し難くしてして息を浪費して・・・非効率ですよね。

 

 唇を固くしないためには、上の音に移行する時に唇を固めて圧を高めるのでなく息を強く吹きこむ事が必要だと思っています。(息の量はそんなにいりません)

効果のところでも赤字で書きましたが、リップスラーはブレスコントロールの練習がメインだと思っています。

 

上の音に行く時は息を強く、下の音へは弱いという訳ではないですがセーブする。

 

 

アゴの動きと楽器の角度

上の音に切り替わる時は多少口の中が狭くなる必要があります。

恐らく息の強さや速さを調節するためだと思いますが、まず舌が前に上に移動します。

するとアゴも付いていき閉じる動きになります。

アゴが動くとマウスピースとの接地面である歯も動きます

歯が動くと接地面の角度が変わるので楽器の角度も下向き(もしくは上向き)に変わります。

 

その音その音に対して適した息の強さ、舌やアゴの動き、楽器の角度が人それぞれにあるんですね。

 

他にも角度が変わるのは、音域によって唇に必要な張り具合があり、アゴの開閉や角度によってそれを調節しているからなのかもしれません。

 

 

 

 

半年くらいこのようなリップスラーを続けたらシェイク(リップトリル)も出来るようになりました。

今では唇の柔軟性とブレスコントロール事は本当に大事だなと強く実感しています。

 

誤解無きようもう一度書きますが、息の量はそんなに必要ありません

 

 

最後に、僕の場合ですが軸がしっかりしていないと息を強く出来ないので唇に頼ってしまい、シェイクはとても疲れるものになります。

 

 

軸がしっかりせずブレスが浅い方はレッスンなどいかがでしょう。

キャンペーンは8月いっぱいまでです。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

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