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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

なぜ勝ち負けにこだわるのか、自分で優劣を付けるのか

アレクサンダー・テクニークを学び始め、自分の心の殻をはがしていく過程で「何かと争う生き方はやめよう」と思った事がありました。

小さな事で悩んで時間を費やすくらいなら楽しい事に時間を使いたいと思ったからです。何か他にもあったようにも思いますが・・・。

 

今でもそう思ってはいるのですが、それでもやはりどこかで勝ち負けにこだわっている自分がいる事に気付きました。好きな事だから上手になりたい一番になりたいという気持ちならまだ健全のように思えます、好きな物ごと自体に対するこだわりがあるという事なので。ただ、人と比べ優劣をつけるため勝ち負けにこだわる場合もあります・・・なぜだろう?

 

 

自分を優位に見せたいのだろうか?人から評価して欲しいのだろうか?

恐らくはそうだと思います、不安から自分が優位にいれば安心できる、自信が無いので他人から評価して貰う事で自尊心を保つ。でもそれだけでは常に誰かの上に立たなくてはいけない、誰かから評価され続けなければいけない・・・とても疲れますね。

 

勝ち負けにこだわるのは人より優位に立ちたい、評価されたいから。

なぜかというと不安だから、自信が無いから。

なぜかというと・・・と考えて行くと自分自身を認める事が出来ないからなのではと気付きました。

 

自分の事を認められないので自分の物差しでなく、他人を巻き込んで作った物差しで自分を計ろうとしているのだなと。

 

 

吹奏楽コンクールのダメ金という言葉

中高生のコンクールには金賞が2種類あり、次の大会(地区大会なら県大会)に進める金賞とそうでないただの金賞があります。そして次の大会に進めない金賞をダメ金と呼ぶそうです。

これも自分を認める事が出来ないから生まれた言葉なのかもしれません。本来であれば金賞を取るだけで凄い事のはずです。それでも次の大会に進めないから金賞を喜べず、ダメ金とよんでしまうのはそれまでの努力さえも否定しているように思えてしまいます。それに実際に次の大会に進めなかった私はダメだと酷く落ち込んでしまう事さえあるかもしれません。

スポーツ競技はタイムや獲得点数など数字がはっきりしているので順位も出ますが、人が評価する場合は採点者によって点数も変わりますよね。つまり次の大会に進める金賞とダメ金の差は実質そこまでないと思うのです。ダメ金だからといって評価されていない訳ではないのです。

 

ダメ金では喜べない??

例年銀賞までしか取れなかった学校・生徒が初めて金賞を受賞したらそれだけで嬉しいですよね。自分達の頑張りがそのまま結果として金賞受賞になるのですから。

一方、強豪校で例年県・全国に出場している学校がダメ金だった場合は素直に喜べないかもしれません。もちろん次の大会に進めなくて悔しいという気持ちになるのも分かりますが。

 

この違いは何でしょうか?「うちの学校は例年全国出て当たり前なんだから、喜べるはずがない!」これが原因でしょうか?もしかするとコンクール結果に意識が行き過ぎて自分達の演奏がどれほど素晴らしかったかに気付けていないからなのかもしれませんね。

 

ダメ金は自分を認められない人が作った言葉?

ダメ金という言葉が何時頃から使われ始めたのかは知りませんが、恐らく「○○大会に進めないならダメじゃん!」と思った生徒自身か、もしくはその他の人(顧問、OBOG、親兄弟、銀賞以下の他校の人)が「金賞でも○○大会に進めなかったダメ金でしょ」という感じで言い始めたのかもしれません。

純粋に音楽を楽しんでいた人が「次の大会には進めなかったけど金賞取れたね!」と喜んでいる時にダメ金なんて言葉で水をさすのは・・・。ダメ金で喜んでたら上達しない、なんて事は無いでしょう。

 

他の部員が、音大でクラスメイトが敵に

始めは誰もが音が出るだけで楽しい、音が綺麗になった、音域が広がった、難しいフレーズを吹けるようになった等々、楽しめていたんだと思います。
ただ、もし入部した部活がとてつもない強豪校で厳しいオーディションがあったら、音大に入っても音楽の楽しさより将来の不安が襲いかかってきたら・・・。仲間であり良きライバルを通り越して敵になってしまう。誰かから評価され続け、常に勝たなくてはいけない音楽は勝ち負けを競うモノでないのに・・・。

 

また、バジルさんの本に、メンタル・トレーナーとの会話で「あなたにはホルン奏者になる以外の道はないの?だから緊張するのよ!他の道も作っておかないと誰だってプレッシャーに押しつぶされてしまうのよ!」というやりとり書いてあり、とても印象に残っています。(とても簡略化していますが。)

確かに本当にその道しかないと思い込んでしまったら、その思考は簡単にクラスメイトを敵に仕立て上げてしまいますね。異常なまでに評価を気にしてしまうところを改善するには、こういった対策も必要ですね。

 

 

冒頭でも述べましたが、勝ち負けよりも自分自身を認める事から取り組みたいですし、人によってその思考の根源は深いと思います。

 

おススメは一度、自分が縛られている思考を紙に書き出す事です。

「私は常に勝ち続けなくてはならない、なぜなら人より上に立ち、良い評価を得たいから、なぜならそうしないと誰も認めてくれないから、なぜなら自分で自分を・・・」

と続けて行くと、自然と自身の深い思考に触れる事が出来ます。もしかしたら小さい頃親に言われた事をまだ引きずっているのかもしれません。もしかしたらあなたの成功を誰かがただの妬みから言った言葉なのに気にしているのかもしれません。おそらくそれらは真実ではないと思います

あなたの深い思考にあるものは何でしょう?