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サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

自分のこと4~独学とレッスン~

 前回は大スランプに陥った話 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

楽器の不調か、ペダルトーンの練習で合わないアンブシュアで吹いていたからなのか、大スランプになり、新しい楽器も上手く吹けない。

 

周りに相談しても「練習あるのみ!」だけだったので、これは自分で考えるしかないと思いまた独学に戻りました。

 

  目次

 

 

脱CG奏法とMボアの楽器

最後のレッスンは2014年の4月頃、この辺りから普通のマウスピースが爆発的に増えました。楽器も少しずつ・・・。5月に前のCGトランペットのパーツが届き、修理したら楽にダブルハイCが吹けたのには笑えました。ですが、一度不調になった楽器をまた使うのも怖くなり他の楽器を試し始めました。

 

6月にMLボアのいわゆるリード向けの楽器(某プロの選定品)をかなり安く入手したのですが上手く吹けず、CGトランペットを吹いたり他のを吹いたり・・・。当時は「XLボア吹いてたのにMLボアじゃキツくて当然だよな」と思い込んでました。

 

しかし、7月のある日たまたまキャロルブラス(現クイーンブラス)のガルネリウスというトランペットを吹いたのですが、これがとても楽に吹けるんです!その3日後、ガルネリウスを購入していました(笑)

 

何が楽って息は入るしよく鳴るし、ダブルハイCが前みたいに楽に吹けたんです。これは本当に嬉しかった・・・。XLボアしか吹けなくなったと思ってましたがまさかMボアが吹けるとは!なので、脱CGをお考えの方はガルネリウスをぜひ試して欲しいです。マウスピースはCGタイプだったので移行もし易いと思います、バックの10-1/2Cでもいけました。

 

ガルネリウスと合わせて中古のボブリーブスの40D(カスタムリム、シャンク4)も購入。CGタイプとまでは言えませんがミディアムVカップで、これもかなり楽に鳴らせるマウスピースでした。スロートは26?マーシンキウィッツのMS10でも良かったのですが、ガルネリウスとのマッチングはボブの方が良かったです。

 

この頃に、自分はマウスピースが低い位置でないと前みたいに高音が吹けない事に気付きました。ただ、これは努力によって変わるのか?この位置でないと吹けないのか?と色々試していたので相変わらず不安定でした。

 

 

新しい先生とサウンド

ダブルハイCを取り戻しつつはありましたが、脱スランプとは言い切れず不安はまだまだありました。そんなある日、大ベテランのプロの方にCG奏法の事含む現状について相談したところあるトランペット奏者の方を紹介して頂きました

 

その方もXLボアの楽器を使用されており、CG奏法にもご理解のある方でした。初レッスンで聞いたカミナリの様なダブルハイGと太いペダルトーンにノックアウトされ継続を決意。その後もアレクサンダー・テクニークと似てるアドバイスなどがあり自分に合うと思いました。初レッスンは9月だったかなと思います。

 

持ってる楽器を吹いて頂いたところ、修理したばかりのCGトランペットが1番良いという事になり、ボブ・リーブスの40D(良いマウスピースだね!との事)の組み合わせで使用する事に。ガルネリウスはしばらく封印、もう一本のCGトランペットは・・・後日売却。実は更にもう一本古いCGトランペットを持っていたのですが(当時計3本CG所持していました)こちらは高評価でした。これも売ってしまったのですが今では少し後悔しています。

 

昔のことは詳しく覚えてないのですが初回、2回目、3回目とレッスンを受けて強く印象に残っている事の1つは「アマチュアなのに良いサウンドをしている」「(2回目のレッスンで)音色が崩れてない、思ったより成長が早い」驚かれた事。また、3回目のレッスンの後に先生が指導されている社会人ビッグバンドにご一緒させて頂いた時に「楽譜に夢中であれだけ(サウンドが崩れずに)吹ければ大丈夫」とも。

 

学生時代は譜読みが出来ず(今もですが)デモ音源を何度も聴いて真似してきたからかなぁと。また、子供の頃から英語に触れ合う機会が多かったので「だから良い音で吹けるんだよ」と。僕は耳が悪いと思ってましたがレッスン中にすぐ音が合うので「耳が良いんだよ」とも言われてました。前からやっていた事もあり「ペダルトーン上手く吹けているのでやった方がいい」とも。

 

自分では普通に吹いてるつもりなのですが、嬉しかったですね。

ここでいうサウンドは音色もそうですが音質の事だと解釈しています。

 

 

激浅マウスピース

同じ時期(2014年9月後半)にマウスピース職人のボブ・リーブスさんが来日するイベントがありました。

 

40Dで1stを吹いていると話したら「D(Deep)カップって言った?Dカップでリード?」と何言ってるんだコイツは?って反応をされ(半分冗談ですが笑)、そのまま試奏室に連行・・・

 

そこで色んな深さのマウスピースを吹いていくと40ES(Extrem Shallowとても浅い)が良いという結果に。「いやいや、ハイD辺りから唇がカップに当たって吹けなくなっちゃうんです!」と伝えたのですが「吹けるようにするんだよ^^(うろ覚え)」と・・・。でもこんな機会滅多に無いだろうと記念に購入しました(阿呆)。

 

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後日、2回目レッスンで先生に40ESの音を聴いてもらうと「良い音だね、良いんじゃない?」「ボブリーブスが良いと言ったんだから良いんだよ」と好印象。これを機にマウスピース変えることにしました(でもやめれば良かった)。

 

 

サウンドの崩れとダメ出しの嵐

この頃から個人練ではバテないがリハではバテる様になりました。相談すると「アマチュアはうるさいから自分の音が聞こえなくてオーバーブロウしてるんだよ」との事(これは多くのプロ奏者が言っていますね)。

 

今まで思い切り吹いてもバテた事は数えるくらいしかなかったのですが「なるほど」と妙に納得し、周りがうるさくても冷静に吹く事に徹しました。レッスンも小さい音でしか吹きませんでしたし、普段の練習も細々と吹いてました。

 

ただ、年末のライブでは冷静に吹き過ぎたのか録音を聴くと高音は聴こえるが迫力のある演奏ではありませんでした。あれ?軽く吹き過ぎたかな?丁寧に吹く様にしてるから加減を忘れたのかなぁと。

 

 

年が開け2015年最初のレッスン頃から少しずつダメ出しが入る様になり、次第に「ダメ、全然なってない」と言われる様になりました。なんで?今までと同じ様に吹いてるのに。「サウンドがダメ、全然ダメ」と言われ1時間のレッスン中ひたすらミドルGを吹くだけのレッスンが何回も続きました。

 

凄くマゾいレッスンでしたが、当時は「ビビアンとカザルスのレッスンみたいだ!」なんて喜んで受けていました。

 

ビビアンはアレクサンダー・テクニーク教師でチェリスト、カザルスは20世紀最大のチェリストパブロ・カザルスです。一音弾く度に「高い」「低い」の繰り返し1レッスンで2.3小節しか進まなかったとか。ビビアンは当時音大生で学校の推薦を受けてカザルスのレッスンを受けるほどの生徒だったのにも関わらずです。(僕と比べたら月とすっぽんですが)

 

「アマチュアバンドで耳がやられている。耳が良いから下手な音に合わせにいってる・・・」「上手なバンドで吹いた方がいいよ」とも言われました。確かに思い当たる節はありましたが、今思うとそのアマチュアバンドはスランプになる前からレッスン通う前から入っているんだけど、耳やられたのかな?レッスンの最初はサウンドが良いと驚かれていたのに。

 

そういえばペダルトーンもダメと言われる様に。これもレッスン初期では上手く吹けていると言われていたのに急にダメ出しされはじめました。なぜ?これはアンブシュアタイプの違い(先生は超高位置タイプ、僕は中高位置タイプ)と浅いマウスピースが原因でしたが、後々になって分かりました・・・。

 

 

音量・音圧が出ずに困惑する

この頃所属していたのは社会人バンド、プロの方も顔を出す社会人バンド、期間限定の企画バンド、OBバンドの4つ。

 

周りがうるさいなあと思いながらも冷静に落ち着いてバテずに吹き切れるようになりました。音域もダブルハイCまで戻り、ハイGがただのGくらいの労力で吹けるようにも。ハイA(実音ハイG)も曲中では7、8割くらいの命中率でした。2015年2月14日はトリプルハイC記念日とメモしてあります(笑)

 

特に企画バンドとOBバンドはリードを吹いていたので自分がどれだけ成長したか楽しみでもありましたが、録音を聞くと自分の音が全然聴こえてなかったんです。フォルテッシモで吹いたと思ったのにフォルテになっているかどうか。

 

一応バンド全体の上には乗れていてメロディとしては聴こえていてハイAも綺麗にハマっているのですが、迫力のある存在感のあるビッグバンドの音ではない。何これ?先生に相談すると「工事現場で演奏してもトランペットの良い音は聴こえないよ」と・・・混乱しました。

 

 

結局年が明けてしばらくしたら、プロの方が参加しているバンド以外全部辞めました。心機一転、レッスンと個人練習を今まで以上に真面目にやるようになりました。もちろんアレクサンダー・テクニークのレッスンも並行していましたが・・・ATについてはこの次に書こうかと。

 

でも、サウンドが崩れた理由は浅すぎるマウスピースで唇が止まらないように慎重に吹きすぎていたからだと今では思います。振動が止まらないようにチビチビ吹いてたらブレスも弱くなります。小さい音だけど芯のある音、これを会得していてばESカップでも吹けたかもしれませんが・・・。あとATの一部の教えも合わなかった。

 

さらにレッスンでは「大きな音はいつでも出せるようになる」と小さい音でしか吹かなかったのでブレスはどんどん衰えていきました。もちろんレッスンで意思疎通が出来ていなかったのもあると思いますが、元々先生は優しく吹くプレイスタイルなので自分の理想とギャップがあったのだと思います。

 

 

新しい楽器とマウスピース

ついには楽器が合ってないと言われてしまいました。XLボアだから息がもってかれている、的が外れているなど。最初のレッスンで褒められていたのですが最初から合っていなかったのでしょうか?でもお世辞を言うような方では無いし・・・。

 

色々あり2015年6月後半に先生同伴でMLボアの楽器を購入

慣れるのは早かったのですが、やはり存在感のある音は吹けない。レッスンもあまり進展せずミドルGを吹く日々。ESカップが吹きにくいのでそれより少し深いマウスピースを試すと自分では吹きやすかったのですがレッスンでは「それじゃサウンドがダメ」と。信頼しきっていましたね。

 

 

9月後半にまたボブ・リーブスさんが来日されたので無理を承知でもう一度マウスピース選びに同伴していただくと、40ESの69バックボアとチャック・フィンドレーモデルが良いとなりました。バックボアは太くなりましたがどちらも浅過ぎるマウスピースなのでこの日は購入せず、後日先生に音を聴いてもらい吹くとCFモデルも良いが40SV692sが良いとなりました。先生とも一瞬で音が合う、今までの苦労は何だったんだろう

 

ちなみに先生おすすめのMVカップは「いつも浅いカップ吹いてるから深いMVカップは吹きこなせてない」と言われました。でも昔はCGマウスピースも吹いていたし、最初のレッスンでは同じくらい深いDカップで良い音って言われていたので息が衰えていたと今ではよく分かります。

 

個人的にはESより深くなればなんでも良かったのでスリーブ仕様でオーダー、11月に受け取り購入。カップが少し深くなったのでカップに唇が触れる事を気にする必要がなくなり、とても自由に吹けるようになりました。と言っても学生時代は唇が当たってSVカップ吹けなかったのですけどね。

 

レッスンの内容もどんどん進みました。音も合い易く「新しいマウスピースに助けられている」と言われましたが、今思うと前の浅いマウスピースのせいだったなぁと。

 

 

音量出ない問題とレッスン終了

【2015年10月~2016年10月】

楽器に続いてマウスピースも新調するとどんどん楽に吹けるように

この頃はアレクサンダー・テクニークも絶好調で、トランペットのレッスンもどんどん先に進みました。改めて(トランペットの)先生とアレクサンダーは相性良いなと思いました。

 

それでも、なかなか音量・音圧が出ない事は変わらず。

なので年末の本番(OBバンド)はいつもの倍くらい大きな音で吹く事を意識しました。身体は少し無理しましたが音質も悪くなく、録音を聴くと自分の音だけが前に飛んで聞こえていました。これは嬉しかったです。ほぼ毎日練習していたので今までの努力が実ったと思いました。

 

 

気を良くしたので翌年2016年4月に2つ目のアマチュアビッグバンドに加入。1stを担当しましたが・・・やはり楽に吹くと音量が出ない。夏に小さなホールで演奏したのですが自分の音が全然聞こえない。一応他の音にふんわりと乗る感じでメロディは聞こえるのですけど、これビッグバンドだし。先生に相談するも「アマチュアはうるさいから」「工事現場で綺麗な音は聞こえない」といつもの回答。

 

ですが、先生も一目置く大ベテランの方と吹いていたら「もっと音量出していいよ」と言われてしまいました。あれ、先生にはこれ以上の音量で吹いたら大きすぎると言われているのに。他のプロの方にも言われてしまう。確かに前々からダブルハイCが楽だけど気持ちよく鳴らないとは感じていましたが、中低音も音量出せてなかったとは・・・。

 

この頃、いわゆるリードトランペットの方々のレッスンを受けたり講習会に出たり、ライブを聴いたりしましたが、皆さん音大きいし太いんですよね。当たり前ですが。海外のビッグバンドもなるべく聴きにいきました。海外のプレイヤーやバンドは日本より静かで実際音量も小さいです。でも迫力はありました。一部物足りなさもありましたが、日米で求められるものが違うのかなと思いました。

 

 

流石にこれはおかしいと思い、まずは色んな楽器やマウスピースを試しました。ヴァンラーのB2,B4やチャーリー・デイビスのシグネチャー(スチールワイヤー)が楽に音圧を出せました、当時の僕には本当に楽に鳴らせました。聞いていた馴染みの店員さんにも「存在感のある音ですね」と。

 

ですが自分の楽器では全然鳴らせられない・・・。。鳴らそうとすると背中が痛くなります。当時は本気で楽器がダメだと思っていましたが、某プロの方に吹いて頂くと太い音でダブルハイCまで吹かれたので今まで取り組んできた何かが原因だと確信しました。「軽く吹けちゃうね」と評価も良い感じでした。

 

自分なりに模索していたのですが無理をし過ぎてボロボロになってしまいました。調子が良ければダブルハイA、Bまで出ていたのが日に日に音域が下がり、ついにはハイGもキツくなりました。自分の楽器は無理に力んで吹くと一気に鳴らなくなるので、それもあったと思います。

 

 

そんな中、レッスンを受けても当然ダメ出しの嵐。さらに「ピボット(動作)し過ぎ、アレクサンダーに傾倒し過ぎているのでは?」と言われてしまいました・・・・。

 

これはショックでしたね。

まずピボット動作=アレクサンダー・テクニークと誤解されていて、僕がピボットに頼っていると思われた事。調子が悪くピボット動作が大きくなっていたのかもしれませんが無意識です。(ピボット動作は楽器の角度を上下に動かす事では無いのですけどね)

 

また、その誤解のせいでATも良くないモノと思われてしまいました。先生のアドバイスは本物のATにそっくりですし、トランペットのレッスンがどんどん先に進んだ時はATの調子も良かったんですが。

 

更に、レッスン中や先生が指導されている楽団で「もっと音量出して」と、真逆の事を言われるように。その楽団の本番では先生に音が合わない事をずっとダメ出しされ・・・。何のためにトランペットを吹いているのか分からなくなり、10月頃その楽団とレッスンを辞めました。

 

 

 

 

凄く長くなりました。一部削除したり簡略化しなおしましたが、それでも長くなっちゃいます。元々「読みたい人だけ読んでください」なのでいいのですが。

 

 

次回は独学と地獄の日々

その前に「ATはトランペットに役立たない?」にします。

 

自分のこと7か8で現在に追いつくと思います。なので8辺りで終わりの予定。

今ではここに書いてあるように音量・音圧の悩みは減りつつあり、出来る事も増えてきたのですが、いつまた崩れるか不安はありますね・・・。