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サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

【写真付き解説】金管楽器のマウスピース

金管楽器のマウスピースについて。

 

tokuya-tp.hatenablog.com

  

  目次

 

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マウスピースの名称

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拙いですが絵書いてみました。

一般的にスロートと呼ばれている直線部分は正式にはボア(bore)と呼び、ボアの手前をスロートと呼ぶそうです。でも日本ではスロートの名称で広まっていますし、海外のサイトでもボアでなくスロートと書いてるメーカーもあります。本来のスロートはカップとボアの中間部分の事らしいです。

 

バイトはインナーエッヂとも呼ばれますが、唇に噛みつくという意味でバイト(bite)なんでしょうかね。えぐりとスラップは絵には書かない方が良かったかも。大体の位置と言うことで。スラップの詳細はモネットのサイトにあります。

 

 

リムについて

トランペット奏者が最も気にするポイント

口当たりが良ければ気持ちよく演奏出来るが、そうでなければ最悪です。口の形は人それぞれなのでリムの種類も豊富にあります。でも上達すれば最終的に気にならなくなるのかも。

 

まずはリム内径。自分が吹き易いと感じるリム内径は把握しておくべきです。使用者が多く比較対象にあげられるのはバックの10-12/C、7C、5C、3C、1-1/2Cサイズ。10-1/2Cと1-1/2Cのリム内径は大体1mm違います。

 

次にリム形状。リム形状と言うとリムカンターの形状の事だけを指す場合と、リム全体の形状を指す場合があります。

 

ラウンドリム ⇔ フラットリム

一般的にリムカンターの形状の事を指し、口当たりに大きく影響を与える部分。フラットリムの方が口当たりはなめらかで、バック7Cの様なラウンドリムは人によっては突き刺さるように痛く感じます。

 

一般的にラウンドリムはコントロールし易いがバテやすい、フラットリムはバテ難いがコントロールしにくいと言われています。もちろん合う合わないもあるのでラウンドリムの方がバテにくい、フラットリムの方がバテ易いと感じる人もいます。

 

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平ら~丸みの度合いによってフラット、セミフラット、セミラウンド、ラウンドと呼ばれます。写真左がセミラウンドリム、右がフラットリム、一般的にラウンドに近付くほどリムの外側が丸く落ちていきます。

 

ワイドリム⇔ナローリム

文字通りワイドリムはリム幅が広く、ナローリム(narrow)はリム幅が狭いです。リムカンターの幅が変わると考えて良いと思います。

 

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ワイドリムは口当たりが大きくなめらかに感じるようになります。ナローリムは口当たりが小さめでやや鋭く感じます

 

写真はどちらもリム内径13mmほどですが、写真右のワイドリムだとそこまで小さく感じません、ここまでくるとクッションリムと言っても良いかも(リムとは関係ないですけどダブルカップです)。左の外径は10円玉くらいしかないので同じ内径でもとても小さく感じます。※どちらも内径小さ過ぎるのですが比較し易いので。

 

 

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この写真右のようなクッションリムと呼ばれるリムもあります(どちらも内径16mmくらい)。ワイドリムを更に幅広くし、リムの頂点からエッヂに向かって丸みを帯びながら落ちている形状、と認識しています。(ワイドリムも一般的なモノは外側に向かって落ちています)。個人的にクッションリムはワイドリムの一種だと思っています。

 

 

バイト(インナーエッヂ)

2番目に口当たりに影響をあたえる部分です。

この部分が鋭いほど「エッヂがキツい、立っている」なんて言います。時に刺さる様に感じますが、バイトがないと唇にリムがひっかからないので重要視される方もいます。

 

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逆にバイトが滑らかなマウスピース、全く無いマウスピース(No bite:写真左)も存在します。リムがフラットな程バイトはキツく、ラウンドなほど滑らかになりますが、えぐりが大きいとラウンドリムでもバイトはキツくなる傾向にあります(写真右)。

 

マウスピースの位置が上めの人はどちらも吹ける、下めの人はエッヂの立っているマウスピースしか吹けない。という意見もありますが、吹き方次第でどうとでもなります。もちろん位置が上めの人の方が有利だとは思いますが、その人に合った位置なので無理に変えると吹けなくなります。

 

昔のマウスピースやバックのアルティザン、シャイアーズのマウスピース等はエッヂがキツめで唇にひっかかるような形状になっていると感じます。昔はそういった唇を掴むような形状が主流だったようで、あるメーカーではリリーフリムと呼ばれていたそうです。

tokuya-tp.hatenablog.com 

 

 

アンカーグリップ

外側のエッヂが丸くて薄いリムの事を指します。唇が厚い等の理由でリムがしっくり来ない人に適していると言われています。個人的にマウスピースの位置が低い人にも合うのでは?と思っています。

 

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ワーバートンのアンカーグリップが有名で、その他にマイルス・デイヴィスが使用していたマウスピースや古いコルネットのマウスピース(写真右)にも見られます。

ホルンや一部チューバのマウスピースにもアンカーグリップ形状の物がありますね。

 

 

カップについて

リム形状の次に重要視されている気がします。息が入る最初の場所で、吹奏感や音色に影響を与えます。

 

一般的にカップ容積が少ないと音は明るく、多いと暗くなると言われています。浅いマウスピースを無理に吹いて「音がペラペラする」と言ったり、深いマウスピースで音がこもっているだけなのに「ダークで響きが良い」と誤解されるケースもあります、フリューゲルホルンだと特に。

 

モネットのスラップはカップ下部をえぐる事によりカップ容積を大きくしています。これによってSLAP(ビンタ)=バチンとする様な音になると言われています。VカップよりCカップの方がハッキリとした音が吹き易いと感じるのですが、似たような効果かな?と。

 

カップの深さ、浅さ

カップの表記はメーカーによって違いますね。

アルファベットで表記するメーカーは多いですが、バックとシルキー(ヤマハ)では深さは逆になります。

 

バックはAカップが深く、Eカップが浅いカップになります。

シルキーはEカップが深く、Aカップが浅いカップになります。

Fカップはどちらもフリューゲルホルンの事を指します、他のメーカーもほとんどそうですね。

 

その他にボブ・リーブスやジャルディネリ、ワーバートンといったマウスピースの表記が一般的で分かりやすいですね。

↑【浅い】

  • ESカップ:Extra Shallow(極めて浅い)
  • Sカップ:Shallow(浅い)EM1など
  • Mカップ:Medium(中庸)
  • Cカップ:C形状、バックのCカップ相当
  • Bカップ:バックのBカップ相当
  • Dカップ:Deep(深い)深さはメーカーによる
  • Vカップ:深いV形状。深さによってSV、MVなど。
  • XDカップ:Extra Deep(極めて深い)

↓【深い】

 

カップが浅いと高音が楽になりますが、楽になるだけで今まで出なかった音が出る様になる訳ではありません。きっかけを掴む程度なら良いと思います。ビッグバンド等で高音域を吹き続ける必要があるなら、浅い方が省エネですね。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

Cカップ、Vカップ、ダブルカップ

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バックのCカップのようにボウル状のカップをCカップ(深いとUカップ:写真右)と呼び、アリ地獄のような円錐型のカップをVカップ(写真左)と呼びます。一般的なVカップは深いので暗い音のイメージがありますが、同じ深さであればVカップの方がカップ容積が少ないので音は明るくなる傾向にあります。

 

ダブルカップ

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2つを組み合わせたパデューバのダブルカップというモノもあり、カップ上部は浅いCカップで高音を出し易くし、カップ下部はV形状で低音も犠牲にしない良いとこ取りのカップです。

単純に深いCカップだと息が取られますが底だけV形状にする事で上手くバランスを取っているのかなと思います。でもメジャーでは無いので近年でほとんど見かけません。

 

ダブルカップ気味(UVカップ)

たまにショルダーがゆるやかでスロート部分が大きいダブルカップ気味のマウスピースの事をダブルカップと呼ぶ人がいますが、あくまで「ダブルカップのような」「ダブルカップ気味」のカップだと思っています。 

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写真左はボブリーブスSVカップ、右はジェットトーンのスタジオC。

ジェットトーンはconvex(訳:凸面)カップとも呼ばれ、内側に反ったVカップ形状。なのでショルダーがゆるやかでダブルカップのように見えますが、実際のダブルカップは先の写真のようにショルダーがキツくカクンとVカップに繋がっています。

 

 

ボア(スロート)

マウスピースで唯一の直線部分。

細く直線距離が長いと音は安定し易いが息が抜け難く、太く短いと自由度は増すが息が抜け過ぎる事も。クラシック奏者は太く、ジャズ奏者は細いのを愛用される方が多いですね。初めは特に気にしなくても大丈夫です。モネットのように太くて長いモデルもあります、その方がある程度無理ができるのかも?

 

トランペットだと#27(約3.66mm)が一般的。これはアメリカのドリルの工業規格の番号で、ボアの太さの事を「ドリルサイズは?」と聞いたりもします。トランペットだと#20~30(約4.08mm~3.26mm)、物によっては#10(4.91mm)のものまで。

tokuya-tp.hatenablog.com

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バックボア

ボアの後ろにあるからバックボア。じゃあボアはどこにあるんだ?と思ってましたが、日本で言うスロートの事だったんですね。

 

音色に影響を与えるのは直管ではなくテーパーがかかっている部分と言われているので、マウスピースの中で一番音色に関係してくる箇所だと思います。(楽器でもテーパーがかかっているリードパイプやベル形状は大事ですよね)。バックボアの形状でがらりと音色が変わります。

 

また、細いと抵抗が大きくなり音も明るく、太いと抵抗が少なくなり音も暗くなります。ただ、カップやボアサイズとのバランス、バックボア自体の形状にもよるので参考程度に。

 

 

シャンク

楽器のマウスピースレシーバーに差し込む部分です。ここがガタガタしていると個人的に気になります。でも、ここがピッタリ合っているのが好きな人と、ガタ付いている方が良い音するという人といます。最近は後者が気になってます。

tokuya-tp.hatenablog.com 

マウスピースを落としてシャンクエンドを凹ませてしまう事もありますが、楽器屋に持っていけば500~1000円くらいで修理してくれます。そのまま使うとマウスピースレシーバーが傷付いたり変形してしまうので注意。

 

シャンクの太さによって抵抗・吹奏感も変わってきます。シャンクの太さを変えられるマウスピースもありますね。 

tokuya-tp.hatenablog.com

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マウスピースの全長

また後で

 

 

マウスピースのブランク(外観形状)

マウスピースの外見っていろんなモノがあります。バック形状、シルキーやヤマハの様な形状、ヤマハEM1も個性的ですね。

 

これもまた後で書こうかなと、でも大したことは書けませんが。

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初心者向けのマウスピースは?選び方は?

こんな事を書くと「好きに選ばせた方がいい!」と思われるかもしれませんが、選択肢が少なすぎる気がするので、以前に次のような記事を書きました。

 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

「初心者はこのマウスピース!」っていうのが決まり過ぎている気がします。でも、本当はもっと色んなマウスピースを試して見てほしいです。

「最初からこんな小さい(大きい)マウスピースはダメだよ!」って意見はありますが、その人にとっては普通の大きさかもしれませんから。

 

また、海外ではこんな意見も 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

 

時間があれば選び方も書いてみようかなと。

 

 

 

その他、マウスピースの記事

 

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