サトウトクヤとアレクサンダー・テクニーク【無料メルマガ】の購読申し込みはこちら

サトウトクヤのブログ~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

ネット上の奏法などの情報との付き合い方

昨今(さっこん:初めて使いましたこの言葉)、インターネット上には様々な情報であふれかえっています。

 

日常生活のお役立ち情報から医療分野の専門的な知識まで。音楽においても演奏会情報から楽器や奏法の事まで。ここで気になってくるのが情報過多により何を採用すれば良いのか分からなくなってくるという点。

 

好きなプレイヤーの演奏を聴いて何回も真似すれば上達するのかもしれませんが、壁にぶつかり、自分で考えても答えが出ない時もあると思います。

そんな時にどうするか、僕自身の考え方ではありますが書いていきたいと思います。

 

Facebookページ「STp:サトウトクヤとトランペット」はこちら

 

情報検索する前に

情報との付き合い方の前に、なぜ新しい情報が必要なのか考えてみましょう。

1、現状問題がなければ気にする必要ナシ

現状問題が無ければわざわざ情報に埋もれに行く必要もありません。ご自身の求める音楽のため練習し続けると良いと思います。

 

「顧問がor先輩から○○だと問題があるぞ」と言われたとして、現状問題が無ければ気にする必要はありません。あなたの問題に着目してそう言ってきたのではなく「皆そうだから、昔から言われているから」な情報を伝えているだけかもしれません。

 

2、信頼出来る第三者に確認してもらう

誰かにアドバイスをもらった時、自分が気付いてないだけで実は問題があったり、現在問題が無くとも将来問題が起こりうる場合もあります。その場合は念の為信頼のできる方数名に聞いてもらうと良いと思います。

最初にアドバイスしてきた方が信頼出来ないという訳ではありませんし、最初にアドバイスをくれた方が信頼出来る方だとしてもセカンド・オピニオンを求めた方がより良いという話です。

 

3、現状どうなのか分析

自他共に感じる問題があるとして、それはどのようなモノなのか。ハイCを吹くと音は出るけど細いのか、音は出ずにプスーっとなってしまうのか、プスっともならず息がつまるのか、音は止まらないけど下の音から上がれないのか、高音が苦手といっても様々だと思います。

問題が無くても上達したいと思うもので、自分は今どのように演奏していて、どのような演奏がしたいかを確認・分析すると良いと思います。

 

 

 

どの情報が自分に役立つか・信憑性が高いか

より良い情報を得る事も大事ですが、自分に役立つかどうかも大事かなと思います。

 

4、自分が納得出来るかどうか

そのアドバイスを聞いたり読んだりして納得できるかどうかは非常に大事だと思います。筋が通っているか、裏付ける証拠があるかなど。「自分はそうは思わないけど良いというのなら・・・」 と思いながら練習しても効果が薄かったり、意図したのとは違うやり方をしてしまい、かえって良くない場合もあります。

 

5、その情報はいつ発信されたモノか

その情報の鮮度はどれくらいかも大事です。スポーツの世界でうさぎ跳びをさせる指導者はもういませんよね。昔は筋トレが当たり前だったかもしれませんが今はそういう指導をされる人も減っている事からも分かるように、常に新しい何かを試してより良いアイディアが出てくるからです。同じ人の発言でも、新しい情報がよりその人に近いと言えます。

逆に今も昔も変わらないアイディアはより信憑性が高い(≠正しい)とも言えます。

 

6、多くの人に結果が出ているか

その情報が多くの人に役だっているほど良いと思います。ただ単に「皆が言ってるから良い」ではなく、実際に結果が出ているかどうかです。

ただ、身体的特徴もありますから、多くの人に当てはまらないけどこういう特徴を持った人には効果が出ているといった情報もあるので気を付けたいですね。(そのために自分の現状を把握しておく必要があります。)

また、その人の実際の生徒さんに成果が表れているかも大きな判断材料の1つです。僕は今まで何名の方にレッスンをしたかは覚えていませんが、残念ながら成果が出なった方が1名いらっしゃいます。

 

7、事実なのか感想なのか

例えば教本やネットの情報を読んだだけや、レッスンやクリニックを1度受けただけの人の「内容は面白いけど、実際には使えないと思う」なんてコメントがあったとして、それを信じますか?

楽しみにしていた評判のラーメン屋さんのレビューに「期待はずれ、そこまで美味しくなかった」とあったら行くのやめますか?機会があったら行きますよね。

 

そういうレビューが多くなれば信憑性は高まりますが実際に食べてみるまで、試してみるまで自分に役立つか分からないんですよ。一度二度レッスンやクリニックを受けただけで終えた人の意見は事実ではなく感想でしかないと思います。

 

8、批判している人の意見にも耳を傾ける

トランペット吹きは自分が正しいと思っている人が多いのか、攻撃的な人が多いのか結構否定的な印象を持ってます(笑)「○○奏法はダメだ」「○○のレッスン受けたら潰れる」「日本人には合わないよ」etc...

 

ただ単に気にいらないとかで批判される方もいますが、もしかすると本当に、または別の理由で攻撃している人もいます。一見ネガティブな発言だったりしますが情報から感情を抜きだして見直してみると、何かしらのヒントがあるかもしれません。

「この人は単に継続してないだけか」「逆にここを気を付ければ良いのか」なんて発見があるかもしれません。

 

9、情報の発信者は誰か、自分と条件は似ているか

これをあえて最後に持ってきました。なぜなら先の5つを考えていれば誰が発したかはあまり関係ないからと僕は思うからです。

誰が発信したか、どんな音でどんな演奏をするかはその情報の信頼に繋がりますが、イコール良い結果をもらたす情報とは限りません。有名なプレイヤーや音大の先生だからといって教え子が皆優秀なプレイヤーになれるとは限りませんし、名選手、名監督にあらずとは言いますが逆に足踏みしてしまう事もあるそうです。

 

また、その人が自分の身体的特徴と似ているかどうかも大事かなと思います。

自分と似ている特徴の生徒は上達するが、似ていない生徒は成長が芳しくない事もあります。それは自分の方法をそのまま伝えてしまっているからで、特徴や条件が似ていればそのまま役に立つ可能性が高いです。

逆に言えば、自分とは真逆の生徒にも結果を出せる指導者は、本当の意味で観察、分析力、指導力があると言えるのではないでしょうか。

 

10、直感

最後にと書きましたが6つ目、直感です。

「これ良さそう!」「良く分からないけど役に立ちそう!」って感性が意外と大事だったりします。

 

 

採用後、実践

採用した情報を実践するにあたり気を付けたい事。

 

11、試す期間を決める、すぐ結果を求めない

ある人のアイディアを採用し実践するにあたり、実際のレッスンであれば都度先生に見てもらいながら進める事が出来ます。そのため結果も比較的早く出やすいです。

ですが、教本やネットの情報のみで独学で進める場合、真っすぐ進めているかも分からないので時間がかかると思います。

 

なので自分で採用期間を決めると良いと思います、上手な方なら1週間~1カ月、危ういと思う方なら3カ月~半年を見ると良いかなと僕は思います。そして気になるならその期間を延ばしたり、実際にレッスンやクリニックを受けて確かめると良いと思います。

 

1週間ちょっとで「これは役に立たないなと思う事」はその人にとっては事実ですが「自分には役に立たないな」と判断するには早すぎると思います。また、他の人が長い間それを取り組んだ結果役に立たなかったとしても、あなたに役立つかどうかは分かりません。

 

12、方法、試し方は合っているのか

例えば「ロングトーンが良い、リップスラーが良い」という情報があるとして「ロングトーンで唇を鍛えて、リップスラーで唇を柔軟にするんだな!」と思いながら採用・実践した人がいるとします。

なかなか結果が出なくてその人にメールで質問してみると「鍛えたり柔軟にするとかそんな意図はないよ、息の流れをコントロールするだけだよ」なんて返事が返ってくるかもしれません。

 

また「ペダルトーンやマウスピースバジングを自然な振動で行う」という情報に対しても、その人が言う自然な振動と、受け取り手の自然な振動が同じとは限りません。最終的には音で判断しますが、耳の良さも人によって違うのでネットの情報との付き合い方で一番難しいところだと思います。

 

13、浮かんだ疑問は情報発信者本人に聞く

当たり前と言えば当たり前です。

例えば僕は昔マウスピースバジング否定派でした(今はどちらでもないです)。質問されても「下手くそになる練習だよ」とプロの方と同じ回答をしてきました。ジャズやスタジオプレイヤーの皆さんで採用している方が少なかったからです。ボビー・シューは採用されていますね、ここ最近彼に影響されて取り入れているジャズ系のプロの方が増えてきたそうですが。

なので「マウスピースバジングした方が良いですか?」という質問はマウスピースバジングが良いという情報を発信している人に聞くべきです。

 

もちろん、逆にしない方が良いという人の意見も聞いた方が良いです。

人は自分を肯定的に捉えたがるので、マウスピースバジングしてるんだけど良くないのだろうか?と不安になる人はバジングを肯定している人に質問しがちです。「問題ないよ!大丈夫だよ!」と言われて安心したいからです。

そしてそれが本当に問題になるなら否定派の意見も聞くべきだと思います。

 

14、転んでも泣かない

ネットの情報で上達したら嬉しいですが、成果が出ない方が一般的です。

上手くいかなくて「ぜんぜん上達しないじゃないか!」「逆に悪くなったぞ!」と怒りたくなる気持ちも分からないでもないですが、その情報を採用したのは自分なのです

 

あなたを陥れるために情報発信してる人はまずいないと思いますし、その人達に非はありません。また、中にはとんでもないデマを流す人もいるかもしれませんが、4~10の事を考えた上でデマにひっかかってしまったのなら怒りを向ける場所も無いと思います。

 

僕も昔ネット上の情報を鵜呑みにして小さいマウスピースを買いましたが吹きこなせず失敗した事がありました。ですが上達するにつれ吹けるようになり、結果それが学生時代のメインのマウスピースになりました。

 

15、効果ありナシ問わず感想は事実を述べる

ネットの情報を採用して結果が出ようが出なかろうが、それを人に伝える時は感想ではなく事実を述べる方が他の人の役に立ちます

 

「試したけどダメだったぞ!あれは良くない!」なんて感情任せに書かず「3カ月こういう風に試してみたけど言われているような効果は無かった」や「部活の皆で試したが1人だけ凄く上手くいった子がいた、私は音は良くなったけどまだ高音は出ない」というように事実を書く

 

その方が後から試してみようと思う人も「じゃあ自分はこの条件でやってみよう、ここに気を付けてみよう」となるのではないかと思います。ただ読んだだけで「あれは良くないと思う」なんて書く人は論外かなあと・・・。

 

 

 

個人的に受け付けなかったり「ん?」と思うもの

これは個人的に思う事ですが、他者を貶める発言をする人言動の汚い人の情報は、例え正しくても受け入れ難いです・・・。そこは触れず欲しい情報だけ受け取りたいですね。

tokuya-tp.hatenablog.com

 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

 

「Aがいいよ」という情報も言い方次第で「Bはダメなのか!」と受け取られてしまいます。「Aがいい」という言葉に否定は一切ないのですが、どうやらそういった感情は文章に出てくる事があるらしく「○○な方法が良いと思うんだけどね~、皆××な方法を採用しちゃってるんだよね~笑」なんて書かれたのを見たらいやらしいなぁと僕は捉えてしまいます。受け取り方でも変わってきますけどね。

 

また「これが絶対」「この方法以外はダメ」なんて選択肢が限られるものも気を付けたいです。その人にフィットすれば自由に動けますが、合わなければ自由さを奪うだけですから。特に苦労してきた人は「自分を助けてくれた奏法が正しい」と強く思う節があるので、僕もそうでした。

 

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

そういえば僕は3年近くブログやってますが、つい最近プロフィールなる物を書きました。今後トランペットの出会いからスランプ、アレクサンダー・テクニークに出会うまでを書いていこうかなと思います。(まだ書いてない!※2017/5/16現在)

 

僕が誰かよりも、僕の記事を読んで応援して下さったりレッスンに通って下さった皆さん、本当にありがとうございます。

心優しい皆さま、今後ともよろしくお願い致します。