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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

2015/6/14群馬県立館林女子高等学校レッスン記録~ソロで緊張、チューバ、オーボエ、バスクラ、ファゴット、バリサク~

遅くなりましたが続きです。

 

トロンボーン

「コンクール近くなると、普段の音出しからあまり吹けなくなってしまう」

イスに座って吹いてもらいました、焦ってるのか構えてすぐ音を出そうとしていたので「いつもより2倍マウスピースを密着させてから吹いてみよう」とアドバイス。

 

また、ブレスを取ってから吹き直す時にまた密着度が弱まっていたので、鼻から吸う、もしくはマウスピースは当てたまま口の横から吸う。を提案しました。

 

ユーフォニウム

「コンクールのソロで緊張してしまう。」

お話を聞いていると、ミスをしたら周りに攻撃されてしまう、失敗したらダメなやつと思われてしまう、という強い思い込みがあるように感じました。

 

失敗したらダメって実際に誰かに言われましたか?実は陰で悪口言われているとか?

「それはないです!!笑」

実際に誰かにダメと言われた訳でもないし、意地悪な部員もいない。じゃあ「失敗したらダメ」って言っているのは、誰だと思います?

 「?」

裏の自分が自分自身に「失敗したらダメだ!」って言ってませんか?

「あ」「そんな風に考えた事は無かったです。」

 

逆に誰かがソロを吹いてミスしたら、何て思いますか?

「あー、緊張しているんだなぁ、って思います。」

ですよね、誰だって緊張するって事は分かるし、ミスしてもそう思えますよね。

友達にはそう思えるのに、なぜ自分にはダメだって言ってしまうんでしょうね。

 

試しに、裏の自分も仲間、裏の自分も「失敗したっていいよ!」って言ってると思いながら吹いてみる事を提案。いつもよりも気にせずに吹けていました。

 

 

チューバ 

「コンクールの自由曲で、苦手な低いB♭からもっと下のFがある。小さかったり全く音が出ない時もある。低音をもっと大きく吹きたい」

・ドシラソファーまで吹いてもらう。

最初吹いてもらった高さだと生徒さんの口よりもマウスピースの位置が高すぎる。するとどうしても背筋を無理に伸ばしたり、頭を後ろに押し下げつつマウスピースに当てに行ってしまう

(反対にマウスピースが低すぎると胸を落ち込ませ背骨からグイッと上体を下に押し下げて当てに行ってしまう。)

 

スタンドの高さを少し小さくして、背骨でなく自分は股関節から前後に動ける、チューバもスタンドの上で前後に傾けさせて、自分が前に傾いた時に構えるようにしてもらった。

普段と構え方が変わったのでマウスピースとの密着力が減ってしまった。

もう少し密着力を増やす方向でアドバイス。

 

先ほどよりは無理な姿勢では無くなったが、慣れないのか私が見落としている点があるのかもしれないのか、本人はそこまで変化を感じなかった様子。

チューバは非常に大きな楽器なので、自分も勉強が必要だと感じました。

 

 

 

ホルンの生徒さんから「密着させるとどんなメリットがあるんですか?」と質問してもらったので、この記事に書かれているような内容を答えました。

 

tokuya-tp.hatenablog.com

 

ここで顧問の先生から「プレスしてはいけないと、木管の噛んではいけないと似てますよね?」と。

 

木管の生徒さんに長時間吹いててどこが痛くなりますか?と質問すると一人は「唇」と答えてくれました。

「噛んではいけないと思うとアゴの力が弱まる(使えなくなる)ので、咥える力を唇だけで頑張らないといけなくなる。なので唇が極端に痛くなるのでは?」

と昔クラリネット奏者の方と話した事があり、その方は「なるほど!」と驚かれていたのでこれが原因で痛めている人もいるかもしれません。

 

 

アゴが痛くなるという生徒さんもいらっしゃったので見てみる事に。

クラリネット 2人

「合奏で長時間吹いていると(アゴ痛くなる)、タンギングが凄く苦手で変な力が入っているのかも?息も漏れちゃうんです。」

「B♭クラは平気だけど、Esクラになると・・・」

 

・Esクラの生徒さんから。

(構える時に、楽器を頭で迎えにいっているので頭が首から落ちている。)

後頭部と鼻先を手で触ってもらい、頭の前後の幅を思いだしてもらう。

人は目が前についているので意識が前側に行きがちだけど、動けて欲しい頭は後頭部にもあるので全体的に意識していて欲しい

 

構える時に、頭は首の骨の上にあってそこで動けている。私はここにいて楽器がこっちにやってくる。と思いながら吹いてもらう。

普段と比べてどう?→「あまり変わらない・・・?」

 

息が下から上に流れる意識を持って吹いてみてもらう。

「普段意識した事が無かったので、いつもより楽器の中に入っていってくれました。」

 

構える時に頭動けて、最初にヒジが曲がってマウスピースが口にくる、息が下から上~って思って吹くと?

「力あまり入らないで吹けた」

 

・「アゴが痛くなると息が漏れるので、普段はそうでもない。」

耳の高さに手をあてて、そこから1,2mmほど小さく頷ける。頭は思ったより高い所にあるなー。

頭が動けて体全部も動けて、最初にヒジが曲がって楽器がこっちにやってくる。と思って吹く。

「(普段は)背中伸ばさなきゃとか凄い意識していたから腕とかも力入っているんですけど、今はほんとにフワフワって。」

息は下から上に流れるので、体も気持ちも上にフワフワーって感じで吹いてもらうとどうでしょう?

 

「息が上にっていうのが(あまり分からない)」

(Esクラの子に)隣で聞いててどうですか?

「最初よりは音も出ていて綺麗だったなー、と」

息が上に行くって言うのはどういう事か分からないけど、それを思ったら吹き易くなった、綺麗になったと言ってもらえた。頭が動けるというのも良く分からないけど、それを思うと良くなった。というのは事実なので、なんだか良く分からないけど楽になるから思ってみると役に立つと思います。

 

アゴが痛くなる原因の一つに、構える時に頭から楽器を迎えにいってしまって、首から頭が落っこちてしまう事があると思います。

頭が落っこちると首周りの筋肉が頑張りすぎて緊張してしまう。

そのまま吹くと音域による微妙なアゴの動きを制限してしまうのでは?と思いました。

 

オーボエ

「高音を出す時に力んで肩が上がってしまう。力まないでも高音を吹きたいです。」

前にある腹筋はそんなに頑張らなくても良くて、腹筋は4つあるんだけど、内側にある腹巻きみたいな腹筋に頑張って欲しい

でも内側になる筋肉なので頑張っている感はほとんど感じられないので、働いてもらうようにお願いする、すると気付かないうちに働いてくれる。と思って吹いてみて。

「この辺りから辛くなってきます。」

 

一度体をくにゃ~んとしてみて、もう一度吹いてもらう。

 

頭が動けて体全部が動けて・・・一度猫背になってもらっていいですか?

猫背で、音を届けたい所を見てみて、それからリードが口にやってくると思って構えて猫背のまま吹いてみようと思うと、どうでしょう?

「最初吹いた時よりはお腹に変な力が入らないで、息が真っすぐ楽器に入ってきました」

(肩の力みも減った様に見えました。)

 

(咥える時、クラの生徒さんとは違ったクセがあるなぁ) 

そのリードって慎重に構えないとパキって折れてしまいますか?「はい」

 

猫背だと咥え難くてパキって折れてしまうかもと思うけど、腕や肘、手首を使って楽器の角度を変えられるので、そこが動くからリードも折れずに構えられる。息が下から上に流れて吹ける、と思って、どうぞ。

「また更に楽に吹けて、音が大きくしっかりなりました」

 

 

クラリネットパート

「皆それぞれ音色が違うので、音色とか関係なく混ざり合うようにしたい」

それについてもっとこうしたら良いんじゃないかって考えた事はありますか?

1年生が2,3年生の音を真似できたら良いなって思うんですけど、絶対にそう出来る訳じゃないし、どう説明したらいいかな?とも。吹き方も自分の吹き方と1年生の吹き方が違うから、やりずらいまま変な音になるのも困るしなぁと思います。」

その人に合った吹き方があるから、自分の吹き方伝えても良くないかなー、その子に合った吹き方で吹いて欲しいなーって事?

「はい」

 

まず、絶対って思わない方が良いかもしれないですね。

3年生の音を聴くとイメージが出来るので、考えている方向が変わるので、無意識のうちに体も変わります

頭が動けて、息の流れが上にって思うだけで変わる。絶対無理って思うとそこで止まってしまうので、少しずつだけど変わるって思う方が良いですね。

 

以下は私の考え。

骨格や歯並びの違いはあるけど、楽器の構造は基本同じで、楽器が鳴る原理も同じなはず

人の違いはあれど、楽器が持ってる鳴りや響きは楽器に由来するモノなのじゃないかなと思っています。アプローチ方法は違うけど、実際にやっている事は同じなんじゃないかなと思っています

 

「自分には良いと思うけど、その子には自由に吹いて欲しい」と話してたけど、強制しなければ良いと思います。

「私には合ってるけど、後輩にはどうかな?合ってたね、合わなかったね」で良いと思います。

 

 

・パート全員でB♭を吹いてもらう。

(B♭クラの音が2,3人少し揺れてる)

 

僕のレッスン受けた5人はさっきお伝えした事を意識して吹いてみて、まだ受けてない2人は同じように吹いてみてください。

(揺れてた人の音が揺れなくなった)

 

バスクラの子

それ、エンドピン高くないですか?→2センチ小さくしてみよう。

ピンを支点にして、自分のところに持ってくるって思うとどうでしょう?

頭が動けて、自分全部も動けて、ヒジ、腕、手首が動けて角度作れるから楽器をこっちに持ってこれるーと思って構えて吹いてみる。

「吹き易さは変わらないけど、音色はいつもより良いです。」

 

ピンをもう1センチ後ろにして、頭が動けて、メガネよりも高い所にあるって思いながら。

「息が楽器全体に入ってくれる」

 

思ったよりピンは足元にあっても大丈夫、ピンを軸に楽器も傾く、ヒジや腕も動けるって構えると良いと思います。

 

・もう一人のB♭クラの生徒さん。

クラを両手で持って、ヒジや腕を曲げて楽器を上下左右に動かしてみてください。

頭体が動けて、楽器が自分のところにやってくる、と思うとどうでしょう?

「緊張して息が入らない・・・」

 

では、ロングトーンし続けてて、息が足りなくなったらただ口を開いて「息が入ってくる」と思って、また吹き続けてもらっていいですか?

構える時に頭が動けて、体全部動けて、ヒジも曲がってマウスピースが口にやってくる、息は下から上と思ってどうぞ。

「さっきより良くなりました。」

 

・パート全体に戻って

音の最初は息を吸わずにあらかじめ吸っておいて、足でタップしながら入るとどうでしょう?

(音を合わせる時に皆ブレスの音を大げさに出していたので、それをやめさせたかった。)

「さっきよりも音がまとまってる感じがするんですけど、もっと皆で合わせられると良いなと思います」

どんなところ?

「自分の音を出す事を考えていたので、もっと周りを聴けたら良いなと」

 

パーリー「自分の事とか、周りを聴くって意識すると、さっき教えてもらった事が出来ない?」

一度に考えるのが大変?なるほど。

 

構える時は楽器が自分のところにやってくる、吹く時は「頭、息上、周りの音が聞こえてくる」って思って、聞きに行くとエネルギー必要なので、そう思って吹くとどうでしょう?

(さっきよりも全然まとまってる笑)

「さっきよりも(気持ちが)楽です」

 

合わせたい気持ちはあると思うんですけど、合わせなきゃって思っていたかも。

隣の音を聴かないと合わない出来ない!って思ってると、自分が凄く大変。

「ちゃんと聞かないと合わせる事もできないぞ!!」って。

でも実際は音は自然に聞こえてくる、楽譜も目を開けていれば情報は入ってくる

 

 

視界の話から延長して

手は、なるべく両手を拡げて視界の外で見える範囲で使いたい。

肩甲骨はろっ骨に対して前側にカーブしているので、デザインに沿った動きが好ましい。

 

 

顧問の先生「右腕が後ろにいくホルンの構え方はどうでしょう?同じようにファゴットなんかも。」

 

左右対称でない楽器の構え方

・ホルン・フルート

普通に持つと、マウスピース・リッププレートは口よりも左側にある。

そのまま口元に持ってくると右肩右腕を後ろに引く必要があり、左腕もかなり移動させなくてはいけない結果、上腕をかなりひねる必要がある。

なので、体全体は向きたい方向よりも45度右側を向いて立ち、首だけで向きたい方向を見る。

そうすると口の真正面にマウスピース・リッププレートがやってくるので、ヒジを曲げる動きだけでかなり口元に持ってくる事が可能になる。

 

ファゴット

猫背になって、頭は高い所にある、でも持ち上げる必要は無くてただ思うだけで良い

「いつもより猫背で吹いている感じはします。」

 

肩を後ろに引くのではなく、腕だけ引く

肩甲骨は前方向だけど、上腕だけ後ろに引く、その時腕は鎖骨と肩甲骨伝いに背骨から生えているから背骨で支えているイメージ

 

バリトンサックス

ファゴットと似ているけど、手を抑える位置が違うので、背骨のツイストする動きをもっと用いる。

ろっ骨が生え終わったあたりの背骨はツイストの動きが得意なので、その辺りから上体を右にひねる

肩は前方向を向いていて、腕が後ろ、背骨でツイストして、マウスピースが自分の方にくる。

 

 

 

時間が来たので終了。

 

 

・・・・トランペットの生徒さん見てない!!

次回はトランペットパートのレッスンしたいですね。

 

 

tokuya-tp.hatenablog.com