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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

2015/6/13群馬県東部地区吹奏楽連盟主催講座 レッスン記録1

間が空いてしまいましたが、6月に行われた群馬県でのアレクサンダー・テクニーク講座の私が担当した金管レッスンの記録です。

 

記録1はトランペット

 

 

1人目「本番になると高い音が出なくなる。普段もそんなに得意ではない。」

・ドレミファソと1音ずつ吹いてもらうと綺麗な音で吹いてくれました。

・「なるべく唇に力を入れないように、腹筋で吹こうとしてます。」凄く良い考え方だと思います。

・腹筋はどこ?と質問すると「おへそ周り」と。横っ腹にも背中にも呼吸筋がある事を伝え「お腹全部が動けると思って吹いてみて。」

・頭を後ろに縮めるクセもあるので「首の後ろにも息が流れてるイメージで」→Fの音からスタートして「ソー、ラー」と吹くとハッキリとしたソの音が出ました。

・何回か口からマウスピースを無意識に離すクセがありました、本人も気付いていなかった様で、その時に体が動ける事や息の流れの事を忘れてしまっていた様子。「マウスピースを当て続けてみよう。」

・「ドミソドーと吹くのではなくターハーヘーヒーと吹いてみると?」→「いつもより力まずに吹けた」

息の強さが足りないと唇をしめてしまう、ソまでは綺麗に吹けてるけどラから息の強さがもっと必要になってくるので、2つの音をいったりきたりするリップスラーの練習をすすめました。

 

 

2人目 「高い音が苦手」

・低いドとソのリップスラーをやってもらう。

・楽器を構える時に頭が背骨から落っこちていたので「頭がここにあって、私がここにいて楽器がこっちに来る」と思って構えて「いつもよりマウスピースを密着させて吹く」と音が太くなりました。

・よくプレスしてはダメと言われているけど、そう思い過ぎるとマウスピースが自分から遠ざかってしまう。そうすると唇を前に突き出してマウスピースを捕まえにいってしまい、前にギューって固まってるからその分振動し難くなってしまうので、響きが唇で消えてしまう。

・ベロの形とアゴの動き、ドソドソを吹く前に「トーイートーイーorターイーターイー(やり易い方で)」と口で言ってみる、それをイメージして吹く。「イーの時にヒー!と息を強めに吹く」。その時「楽器が左下、右上に動いてもいい」と思って吹く。

 

 

3人目「柔らかい音を吹きたい」

・ドレミファソラシドと吹くと目をつむってしまった。この瞬間自分への意識だけでなく外側への意識も途切れてしまう

・「マウスピースが口元にやってきて、周りが見えてると思いながら、密着」→音の広がりが増えた。

・構える時に目を開け続けられてたけど、吹く瞬間目をつむってしまった。

・「周りが見えてると思いながら構えて吹いてみて」また音が太くなった。

・「背骨の中にも息が流れてるって思いながら」

「ベル上げようって思ってる?(思ってます)。それやめて良いので。さっき言った事を思って吹いてみよう!」→音も良くなり、聴講していた皆さんも良くなったと言ってくれました。

 

4人目「トリプルタンギングをもう少し吹けるようになりたい。」

・どんな意識を?「上あごの骨にベロの先端でトゥッってはじくように吹いてます」

・発音は?「トゥトゥク トゥトゥクって吹いてます。」

ベロの先端はどこに当たってる?「上の前歯の後ろに当たってます」→「ベロの先端が下の前歯の下に当たってると思ってトゥトゥクと口で言ってみて」。

・「アーイー」って喋るとベロの真ん中が持ち上がって上の前歯の後ろあたりに当たると思うのだけど、それを思ってトゥクトゥクって言うと・・・分かる?「あ!はい。」

・それを意識してトリプルを吹いてもらう、さっきよりもぜんぜん速い。「やり易かったです」。

 

・実は楽器吹いている時も喋っている時もベロの先端は下の前歯の裏についてたりする。折れ曲がったベロの真ん中でタンギングしているので、舌の先端を上の歯の裏に当ててタンギングすると思うと、実際に行っている動作と違う事をしている事になり緊張を起こす

・TだけでなくKだけのタンギングを勧めました。「ククク・カカカ」「クが難しかったらカで、人によって違うと思うので試してみると良いと思います。」

 

 

5人目「高い音が出る時と出ない時がある。出ても細くなる時がある」

ジェロームカレのJAZZモデル吹いてました。中高生でラージボアは大変じゃないのかな。

・なぜ高い音で細くなるか考えた事はありますか?「口が力んでいる、唇が痛くなる」

・音が細くなったり息が流れにくくなってる時は唇が固くなっている時です、バテるのも唇を硬くしているから。

どうして唇を硬くしてしまうのか?1つはプレスが足りない。マウスピースで固定されなくて唇でアンブシュアを作ってしまうからカタくしてしまう。

もう1つは息が足りない。圧力が足りないから唇をカタくして圧力を高めている。

・ドレミファソラシド~ハイCまで、ソから力む様子。

・低いドソドソをリップスラーで吹いてもらう。「ソの音になる時に楽器が左下に傾いても良い。あと上の音は息を強めに」→「なんか軽く出してた感じ・・・」

音域が変わると口の中の広さが変わって、ベロやアゴが上下に動く。歯も動くからマウスピースの接地面が変わるので楽器の角度も変わる。それを知らないと上の音の時に密着し忘れちゃう。「さっきそれでやったら、軽く吹いたのに大きな音が出ました。(凄くびっくりした顔でした笑)」

・例えば、真ん中のソを吹くのに20の息が必要だとして、でも密着度が足りないと振動が伝わり難く効率が悪いので40の息が必要だった、だから大変だった。密着度を加えると効率良くなるので軽く吹いてもしっかり吹けてしまう。

 

・「今までプレス、押し付けるなって言われてたんですよ、押しつけるから痛くなるのかなって思ってるんですけど・・・」「違う、実は違うんです。

・「高い音になるほどプレスしちゃダメ、バテちゃうって言われてるんですけど、高い音になるほど圧力高まるからプレスしないと漏れてしまうんです。高い音を吹く時力んで吹くと肩もお腹も固まるし、唇も固まる。唇をカタめるから息が流れなくなるだけプレスとは違うところで力んでいるのにそこに気付かずにプレスが悪いと言われてしまう。プレスしても唇は柔らかいままでいられるんです。」

・もう一度吹くとシで止まってしまった。時間無いのでお終いですが、ドとソを軽く吹いた感じでそのまま上に行くだけ、という事を伝えておしまい。

 

 

次回はトロンボーン