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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

トランペット、アレクサンダー・テクニーク教師サトウトクヤのブログ。アレクサンダー・テクニークとトランペットについて。Facebookページやツイッターもやってます。

指導者が出来る事。生徒のやる気にどう対応するか。

先生と生徒、先輩と後輩 思考・考え方

ツイッターで「OBの先輩からのプレッシャー」というのを見て思う事があり。


私のサークルはOBさんが遊びにきても一緒に楽しくセッションするぐらいでした。強豪校でも無かったので指導される事も何かプレッシャーをかけられた事も ありあませんでした。ただトランペットの先輩は滅多に来ず、アドバイスこそしてもらいまいたが指導してもらう事もありませんでした。

おかげで自分で調べ試行錯誤しては自分のペースでのびのびと成長出来たように思います。ですが、それなりに苦労もしたので後輩にはそんな思いなんかせずに、トランペットを楽しんでもらいたいと思ってました。

威圧的に指導するOBの話はどこそこで聞きますが、こんな気持ちから始めた指導も恐らくは老害化してしまったんですね・・・。


当初は自分から進んで学んだ事を伝えていましたが、ほどなくして「全然練習してない・・・」と感じるようになりました。上手くなりたいと口にするが練習しない。この子はトランペット好きじゃないんだ。
入部当初と最後の定演間近ぐらいしか「教えてください!」はなかった。「もういいやー」と、もっとトランペットが好きな後輩や他大学の人と話すようになりました。


・・・1年ぐらいしてやっと気付いたんですよね、色々あったけどみんな音楽大好きなんだ。ただ他にも好きな事があるだけなんだな、と。練習した!の基準だって全然違う。声をかけるにしても「上手くなった?」じゃなくて「昨日のあの番組見た?」なんてので良いんですよね。


やる気は皆違うので指導する側はそれに応じて対応する必要があります。難しい曲でミスしたのを同じ様に注意された場合、熟練者や負けず嫌いな子ならそれをバネに成長出来るかもしれないが、皆と楽しみたいって子や経験の浅い子のやる気は一瞬にして消え、不安と恐怖に変わってしまいますよね。

皆同じくらいやる気があるのが一番良いけどそうもいかない。暴力的指導で無理やり同じ方向に向かせるのは指導ではなく強制、耐えられない子もいる。一種の宗教的な信頼関係が生まれれば別かもしれませんが・・・。

漢字を見ても「指し示し導く」と書いて指導じゃないですか。寄り道してたら呼んであげて、足どり遅い子がいれば待ってあげて、つまずきそうな石があれば拾ってあげればいい。やる気があれば進み続けてくれるんです。好きな事なら夜更かしとか簡単に出来ちゃいますよね?


指導者がするのは、出来るのは全員をゴールに連れて行く事ではなく、ゴールに向かってくれるよう環境を整えてあげる事なんだそうです。せっかく生まれたやる気が冷めないように、もっとやる気が出るように。


どんなに「こういう風に練習してほしい」と思っても生徒にその気が無ければやりませんし、他に興味ある事があればそっちをやってしまいます。そこで「ダメだ」と一括せず「じゃあとりあえずやってみようか」とそのお手伝いをしてみてはどうでしょう。それが効果的でない事なら恐らく本人も気付いて、生徒本人が求める目標に必要な事を1つずつ見つけて行くのではないでしょうか。その時に生徒にして欲しかった事を日頃から準備してあげれば、あとは進んでやりだすのではないでしょうか。


楽しい環境づくりとして、例えば退屈な基礎練習ならその意味を伝えるのはもちろん、個々のレベルに合わせた練習を課して、少しでも「上手くなった」と実感できるお手伝いをしてあげた方がやる気は出ますよね。

扱 う曲でもレベルに合わせて出来る人は全部吹いて、発展途上の子には途中お休みさせたり。バンドを2つ作ってレベルで分けるのもありかもしれませんが、例え ば簡単な曲を幾つか用意して、経験者は常に初見にチャレンジさせて、その他の子はしっかりと基礎を学び、普段は経験者の子にみてもらう。など?


生徒がなかなか望んでいる事をしてくれなくてもどかしくなるかもしれませんが、その度にやり方を変えて行けば良いのではないでしょうか。