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サトウトクヤのアレクサンダー・テクニーク~トランペットを誰もが楽しめる楽器に~

アレクサンダー・テクニークとトランペットについて書いてあるブログ。

アンブシュアの見た目は気にしない!〜過程を無視するエンドゲイニング~

アンブシュアの話題はとてもセンシティブな問題ですよね。文章だけでは伝わりにくいと思いますが、アレクサンダー・テクニークのレッスンで得たヒントをもとに書いてみます。


マウスピースの位置を中心に、上下は1:1とか1:2とか、下にor上にとか…色々な情報を聞いた事あると思います。

ですが、ご存知の通り人それぞれの歯並び、骨格の違いがあるので同じ見た目になるとは限りませんよね。

初めはぎこちなくても、求める音に近付くため脳は無意識に調整をし、身体は少しずつ対応していきます。その結果いわゆる「良いアンブシュア」と言うものが出来上がるのです。


しかし、その形を手に入れようとしてしまうとその過程にあった唇、舌の繊細な動き、ブレスコントロール、求める音色のイメージも忘れてしまい、最悪楽しく演奏する事さえ忘れてしまう事もあります。

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、この様に結果を求め過程をないがしろにしてしまう短絡的思考をエンド・ゲイニングと呼んでいます。

周りが何を言おうと自分が納得出来る理由が無ければ、もしくは既に満足しているのであれば気にしなくても良いと思いました。


例をあげますと「イチロー選手が学生の頃、先生からフォームを直す様に言われた」話が有名ですね。それでも自分が必要だと思い練習してたからこそのフォーム、振り子打法があるのではないかと思います。

また、体格の違う選手がイチロー選手と同じ要素を大事だと思って練習したとしても、同じ振り子打法になるとは限りませんし、これはアンブシュアに関しても言えるのではないでしょうか?


鏡越しにアンブシュアの形を気にして吹くよりは、頭を動ける様にしてあげて、身体全部がついてきて、求める音をイメージして、吹く。

これが実は近道なのでは?と思いました。